特許
J-GLOBAL ID:200903070955496187

高融点ポリオレフィン類の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小田島 平吉 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-504740
公開番号(公開出願番号):特表2000-514118
出願日: 1997年07月02日
公開日(公表日): 2000年10月24日
要約:
【要約】式(I)で表されるメタロセン化合物または式(I)または(XIII)で表されるπ錯体化合物を触媒として用いて高融点のポリオレフィン類をそのまま、溶液、懸濁または気相で製造することができる。上記式中、CpIおよびCpIIはシクロペンタジエニル含有構造を伴うカルボアニオン類を表し、πIおよびπIIは帯電しているか或は電気的に中性のπ系を表し、Dは供与体の原子を表しそしてAは受容体の原子を表し、ここで、DおよびAは、供与体基が正(部分)電荷を取りかつ受容体基が負(部分)電荷を取るように可逆的配位結合で結合しており、Mはランタニド類およびアクチノイド類を包含する元素周期律表(メンデレエフ表)のIII、IV、VまたはVI亜族の遷移金属を表し、Xは1アニオン相当物を表しそしてnはMの電荷に応じて0、1、2、3または4の数を表す。
請求項(抜粋):
共触媒による活性化を受け得る有機金属触媒の存在下でC原子数が2以上のα-オレフィン類から成る群の1種以上のモノマー類をホモ重合または共重合させることで高融点のポリオレフィンを製造する方法であって、該有機金属触媒として式[式中、CpIおよびCpIIは、ハロゲンで一置換から完全に置換されていてもよいか或はフェニルで一置換から三置換されていてもよいか或はビニルで一置換から三置換されていてもよい線状もしくは分枝C1-C20-アルキル、C6-C12-アリール、C原子数が6から12のハロゲノアリール、有機金属置換基、例えばシリル、トリメチルシリルまたはフェロゼニルから成る群の同一もしくは異なる基でH原子の1つから全部が置換されていてもよくそして1つまたは2つがDおよびAで置換されていてもよいシクロペンタジエニル含有構造を有する2つの同一もしくは異なるカルボアニオンであり、Dは、追加的に置換基を持っていてもよくて個々の結合状態で自由電子対を少なくとも1対持つ供与体原子を表し、Aは、追加的に置換基を持っていてもよくて個々の結合状態で電子対空間を持つ受容体原子を表し、ここで、DおよびAは、該供与体基が正(部分)電荷を取りそして該受容体基が負(部分)電荷を取るように可逆的配位結合で連結しており、Mは、ランタニド類およびアクチニド類を包含する元素周期律表(メンデレエフ)のIII、IV、VまたはVI亜族の遷移金属を表し、Xは、1アニオン相当物を表し、そしてnは、Mの電荷に応じて0、1、2、3または4の数を表す]で表されるメタロセン化合物もしくはπ錯体化合物、または式[式中、πIおよびπIIは、1または2個の不飽和もしくは飽和5員もしくは6員環と一緒に縮合していてもよくて帯電しているか或は電気的に中性の異なるπ系を表し、Dは、πIの置換基であるか或はπIのπ系の一部であって個々の結合状態で自由電子対を少なくとも1対持つ供与体原子を表し、Aは、πIIの置換基であるか或はπIIのπ系の一部であって個々の結合状態で電子対空間を持つ受容体原子を表し、ここで、DおよびAは、該供与体基が正(部分)電荷を取りそして該受容体基が負(部分)電荷を取るように可逆的配位結合で連結しており、そしてここで、DおよびAの少なくとも1つは個々の関連π系の一部であり、ここで、DおよびAは、逆に、置換基を持っていてもよく、各π系および各縮合環系は1つ以上のDもしくはAまたはDとAを含んでいてもよく、そしてここで、非縮合もしくは縮合形態のπIおよびπIIにおけるπ系のH原子は、互いに独立して、1つから全部が、ハロゲンで一置換から完全に置換されていてもよいか或はフェニルで一置換から三置換されていてもよいか或はビニルで一置換から三置換されていてもよい線状もしくは分枝C1-C20-アルキル、C6-C12-アリール、C原子数が6から12のハロゲノアリール、有機金属置換基、例えばシリル、トリメチルシリルまたはフェロセニルから成る群の同一もしくは異なる基で置換されていてもよいか、或は1つまたは2つが、(i)DおよびAの両方ともが個々のπ系もしくは縮合環系の一部であるか或は(ii)DまたはAがπ系の一部でありそして各場合とももう一方が非縮合π系もしくは縮合環系の置換基であるか或は(iii)DおよびAの両方がそのような置換基でありそして(iii)の場合には少なくとも1つの追加的DもしくはAまたは両方がπ系もしくは縮合環系の一部であるところのDとAの間に可逆的配位D→A結合が形成されるように、DおよびAで置換されていてもよく、MおよびXは、この上に示した意味を有し、そしてnは、Mの電荷およびπ-Iおよびπ-IIの電荷に応じて0、1、2、3または4の数を表す]で表されるπ錯体化合物または特にメタロセン化合物、を用いることを含む方法。
IPC (2件):
C08F 4/64 ,  C08F 10/00
FI (2件):
C08F 4/64 ,  C08F 10/00
引用特許:
審査官引用 (9件)
  • 特表平4-502024
  • 特表平4-502028
  • オレフィン重合触媒およびオレフィン重合体の製造方法
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平7-265233   出願人:東ソー株式会社
全件表示
引用文献:
前のページに戻る