特許
J-GLOBAL ID:200903076016017746

無段変速方法及び無段変速機

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 前田 弘 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-234201
公開番号(公開出願番号):特開平10-078109
出願日: 1996年09月04日
公開日(公表日): 1998年03月24日
要約:
【要約】 (修正有)【課題】 運転モード切換時のエンジン回転の連続性を維持して衝撃の防止と、トルク伝達の連続性の維持とを図る。【解決手段】 機械式トランスミッション(MT)を入力軸と出力軸との間に介装し、静液圧式トランスミッション(HST)を並設して第1〜第3の運転モードに分けて作動するハイドロメカニカルトランスミッションにおいて、第1クラッチ機構(10)のみ接続状態にした第1モードから第2クラッチ機構(11)のみ接続状態にする第2モードへのモード切換時に、まず、第2クラッチ機構(11)の係合時点(切換開始時)に液圧ポンプの可変斜板の斜板角度を、容積効率が1.0の時の斜板角度θP0に対しトルク伝達による容積効率の低下分だけ補正したθP1で係合するように設定する。次に、切換後の逆トルクに対して斜板角度を逆に補正したθP2になるように斜板角度を補正し、第1クラッチ機構(10)を離合する(切換終了時)。
請求項(抜粋):
動力源に接続可能な入力軸(1)と、出力軸(2)と、上記入力軸(1)と出力軸(2)との間に介装され複数のクラッチ機構(10,11,12)及び一対の遊星歯車機構(7,8)を備えた機械式トランスミッション(3)と、上記入力軸(1)及び出力軸(2)に対し並列に配設され入力側が上記入力軸(1)に接続され出力側が第1遊星歯車機構(7)を介して上記出力軸(2)に接続された静液圧式トランスミッション(4)とを備えたものを用い、上記静液圧式トランスミッション(4)としては、可変斜板(51)の斜板角度の増減変更制御により上記入力軸(1)からポンプ軸(52)に入力する回転を所定の吐出圧液に変換する入力側の液圧ポンプ(5)と、所定の傾斜状態の斜板(61)により上記液圧ポンプ(5)からの吐出圧液を回転力に変換してモータ軸(62)を回転させる出力側の液圧モータ(6)とを備えたものを用い、上記機械式トランスミッション(3)としては、静液圧トランスミッション(4)のモータ軸(62)と連動するよう接続された第1太陽歯車(71)と、この第1太陽歯車(71)に係合されてその周囲を公転する第1遊星歯車(72)と、この第1遊星歯車(72)に係合される一方、出力軸(2)と連結された第1内歯歯車(73)とを有する第1遊星歯車機構(7)と、上記第1太陽歯車(71)とは互いに独立した第2太陽歯車(81)と、この第2太陽歯車(81)に係合されてその周囲を上記第1内歯歯車(73)と同期して公転する第2遊星歯車(82)と、この第2遊星歯車(82)に係合される一方、上記第1遊星歯車(72)と同期して回転する第2内歯歯車(83)とを有する第2遊星歯車機構(8)と、上記第1遊星歯車(72)及び第2内歯歯車(83)の両者を非回転部(103)に対し断続切換可能に連結する第1クラッチ手段(10)と、上記第2太陽歯車(81)を入力軸(1)に対して断続切換可能に連結する第2クラッチ手段(11)と、上記第1遊星歯車(72)及び第2内歯歯車(83)の両者を上記入力軸(1)に対し断続切換可能に連結する第3クラッチ機構(12)とを備えたものを用い、上記機械式トランスミッション(3)と、静液圧式トランスミッション(4)とを変速比に応じて、発進から低変速比域で第1クラッチ機構(10)をのみ接続状態にする第1モードと、中変速比域で第2クラッチ機構(11)をのみ接続状態にする第2モードと、高変速比域で第3クラッチ機構(12)をのみ接続状態にする第3モードとの3つの運転モードに分けて作動させることによって、上記入力軸(1)に入力する一定回転数の入力回転を無段階で変速させて上記出力軸(2)に伝達するようにした無段変速方法において、上記第1モードと第2モードとの間の運転モードの切換え、及び、上記第2モードと第3モードとの間の運転モードの切換えの各運転モードの切換えの際に、モード切換前に接続状態にされている切換前クラッチ機構を接続状態にしたまま、モード切換後に接続状態にされる切換後クラッチ機構の駆動側と非駆動側との相対回転数がゼロになるよう液圧ポンプ(5)の可変斜板または液圧モータ(6)の斜板(61)の斜板角度を制御し、相対回転数がゼロになった時に上記切換後クラッチ機構を接続状態にし、モード切換前後の両クラッチ機構が共に接続された状態で、液圧ポンプ(5)の可変斜板(51)または液圧モータ(6)の斜板(61)のいずれかの斜板角度を容積効率の変化分に相当するモータ軸(62)の回転数変動に応じてそのモータ軸(62)の上記運転モードの切換前後のモータ出力回転数が一致することになるように変更補正し、この変更補正により、上記接続状態の切換前クラッチ機構を離合した場合にこの切換前クラッチ機構の駆動側回転数と被駆動側回転数とが一致することになる状態となった時点で、上記切換前クラッチ機構を非接続状態にするようにすることを特徴とする無段変速方法。
IPC (2件):
F16H 47/04 ,  F16H 61/40
FI (2件):
F16H 47/04 E ,  F16H 61/40 P
引用特許:
出願人引用 (5件)
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