抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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カンキツ栽培に従事する高齢者(被験者は78才の男性1名)の農作業負担の現状を事例調査・検討し以下の結論を得た。1)高齢者の防除作業における平均のRMRは段々畑で5.8,急傾斜畑で4.0,傾斜畑で3.6,平畑で3.3であった。しかしながら,RMRの最高値は段々畑で6.9,急傾斜畑で5.8,傾斜畑で4.4,平畑で4.1でどの畑も重労働にあった。また心拍数増加率は段々畑で67.1%,急傾斜畑で59.3%,傾斜畑で58.0%,平畑で56.0%で(%HRR/100)では段々畑で0.61,急傾斜畑で0.532,傾斜畑で0.519,平畑で0.505であった。2)防除作業の段々畑における心拍数は作業開始から終了時まで上昇し続け,高齢者は段々畑における防除作業を避けるべきと考えられた。3)高齢者の収穫作業における作業強度はRMRの値で3.2~3.6の範囲にあり,どの畑も強労働に分類された。しかしながら心拍数増加率は35.8~47.8%の範囲にあり,心拍数増加率Bの規準で分類する場合のみ強労働になり,他では中労働に分類された。また,(%HRR/100)の値は0.265~0.319の範囲でどの畑も中労働に分類された。4)高齢者の積み付け作業と荷下ろし作業におけるRMRは2.4~2.6で強労働であった。しかし心拍数増加率での分類では積み付け作業は中~重労働,荷下ろしの作業のそれは中~強労働に分類され,(%HRR/100)の分類では積み付け作業は強労働,荷下ろし作業は中労働に分類された。(著者抄録)