抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ホップ技術の適用はビールに望ましいホップ風味と同じ丁度良い苦味を与えると共に,調和と味の安定性に対して重要な寄与をする。ミュンヘン工科大学の「栄養,土地利用および環境のためのWeihenstephan科学センター」の「醸造および飲料技術」講座は,ホップがビールの品質と調和に大きな影響があることを示した。ホップ品種とホップ製品の種類の選択によって,多価フェノール類の入り方が影響を受ける。ホップをCO
2で抽出した場合,極性物質や多価フェノールがホップ滓中に残留するが,エタノール抽出ではその画分は一部抽出される。ホップ品種の多価フェノール含量との関係の検討により,α-酸含量と多価フェノール含量の間には負の相関があることが分かており,何故アロマ品種の方が苦味品種よりも高目の多価フェノール類含量を示すのかが明らかになった。ホップペレット添加により芳香と苦味成分の他に(多価フェノール,不特定のソフトおよびハード樹脂のような)更なる成分がビールに加わり,調和にプラスの働きをする。ホップ添加のタイミングは苦味の強さ全体に影響し,ホップ添加を遅くすると調和が明らかに促進されるが,中間のタイミングでのホップ添加にはプラスの影響は何もない。麦汁煮沸開始時にアロマホップだけを使用するとビールの風味形成を促進する。麦汁煮沸開始時のホップペレット使用は,高純度CO
2ホップ抽出物より調和のとれたビールにするために行うが,その際に麦汁煮沸開始時に50%混合物でもペレット単独使用の場合と同じ調和を促進する。1)ホップ添加タイミングの変動,2)麦汁煮沸開始時のペレット添加,3)高ペレット添加量,につき解説した。