抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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微小空間の解析が出来るX線回折装置を用いた非破壊検査を行い,グリセリンの混合量と発電出力密度の関係を明らかにした。また同時に,電気的特性による発電出力密度の相違も調べ,以下に結果を示した。アノード,カソードともに,グリセリンを単極および両極に10%添加した触媒が最も出力密度の性能がよく,温度による違いはあるが無添加触媒に比べて単極のみでは約15%,両極では約23~30%の性能向上を達成できた。X線回折装置による測定結果より,グリセリン添加量10%のとき,1の25nm~35nmの大きさの空孔体積分率が10%近くになり,最小値をとり,最大出力密度が出現することが分った。酸素ゲイン試験では,グリセリン添加量10%が最も酸素ゲインが低かった。グリセリンを添加することで酸素ゲインを低く抑えることができ,ガス拡散性が向上したため,3相界面が増大し,性能が大きく向上したと考えられる。グリセリン無添加触媒に比べて,アノードにグリセリン添加触媒を用いた場合,アノード過電圧が低減できる。カソードにグリセリン添加触媒を用いた場合,カソード過電圧がより低減できることが明らかになった。グリセリン添加量変化ではCVに大きな違いはみられず,Pt単位質量当たりの比表面積もほとんど違いは見られなかった。