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J-GLOBAL ID：201002276924739353   整理番号：10A0019784

地質不良区間における山岳トンネルの地震被害メカニズム

SEISMIC DAMAGE MECHANISM OF MOUNTAIN TUNNELS IN POOR GEOLOGICAL CONDITIONS

著者 (5件)： 野城一栄 (鉄道総合技術研究所 構造物技術研究部 トンネル研究室) ,  小島芳之 (鉄道総合技術研究所 構造物技術研究部 トンネル研究室) ,  深沢成年 (鉄道建設・運輸施設整備支援機構 設計技術部) ,  朝倉俊弘 (京都大学大学院 工学研究科社会基盤工学専攻) ,  竹村次朗 (東京工業大学大学院 理工学研究科土木工学専攻)
資料名： 土木学会論文集 C(Web)
巻： 65  号： 4  ページ： 1045-1061 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： U0104A  ISSN： 1880-604X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 山岳トンネルは一般に地震に強い構造物といわれているが,地震の規模や震源からの距離によってはひび割れや圧ざなどの被害を生じることがある.筆者らは,山岳トンネルの地質不良区間での地震被害に着目し,トンネルが地震被害を受けるメカニズムやトンネルが有する耐震性能を明らかにするために模型実験,数値解析により研究を行った.その結果,載荷方向や構造条件を変化させた模型実験により実際の地震被害を再現することができた.また,背面空洞により変状が生じやすくなること,インバートによりトンネルの剛性が向上すること,インバートがある場合は剛性の増加により覆工の負荷が増加するため,大きな変位が予想される場合は負荷を抑制するための対策が必要となることがわかった.(著者抄録)

シソーラス用語： *山岳トンネル ,  *震災 ,  地質 ,  耐震性 ,  模型試験 ,  数値解析 ,  トンネル覆工 ,  地下空洞
準シソーラス用語： 不良地質

分類 (2件)： トンネルの保守と付帯設備,その他  (RC05060U) ,  自然災害  (RA02030M)

引用文献 (27件)：

• 1) 吉川惠也:鉄道トンネルの震災事例調査,鉄道技術研究報告,No.1123, 1979.
• 2) 朝倉俊弘,志波由紀夫,松岡茂,大矢敏雄,野城一栄:山岳トンネルの地震被害とそのメカニズム,土木学会論文集,No.659/III-52, pp.27-38, 2000.
• 3) 朝倉俊弘,小島芳之,野々村政一,宮林秀次,磯谷篤実:小土被りトンネルにおける地震時挙動に関する研究,トンネル工学報告集,Vol.17, pp.209-213, 2007.
• 4) 宮林秀次,高橋源太郎,深沢成年,小島芳之,朝倉俊弘:小土被りトンネルにおける耐震対策工に関する基礎的研究,トンネル工学報告集,Vol.18, pp.165-172, 2008.
• 5) 新井伸夫,脇田和試:岩盤内深部で観測された近距離地震動特性-伊豆半島周辺の地震記録に基づいた考察-,岩の力学国内シンポジウム講演論文集,Vol.8, pp.151-156, 1990.

タイトルに関連する用語 (4件)： 地質 ,  山岳トンネル ,  地震被害 ,  メカニズム