文献
J-GLOBAL ID:201002281742181075   整理番号:10A0107497

ニッケルイオン処理によるカキ‘西条’果実の樹上軟化抑制

Inhibition of On-tree Fruit Softening of ‘Saijo’ Persimmon by Nickel Ion Treatment
著者 (7件):
資料名:
巻:号:ページ: 47-52 (J-STAGE)  発行年: 2010年 
JST資料番号: L4829A  ISSN: 1347-2658  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
カキ‘西条’の樹上軟化抑制法を検討するため,エチレン生合成に関わるACC酸化酵素の阻害剤である鉄以外の2価カチオンの樹上処理を行った.エセフォン処理によって誘発される樹上軟化に対する,塩化ニッケル,塩化コバルトおよび硫酸銅水溶液のへた部噴霧処理(エセフォン処理2日後)の影響を調査した.その結果,1,000 ppmの塩化ニッケル水溶液の処理効果が最も顕著に軟化を抑制した.塩化ニッケル水溶液処理の樹上軟化多発樹における軟化抑制効果を調査したところ,9月上中旬の1回処理や10月初旬の1回処理では明確な軟化抑制は観察されず,軟化発生が確認された後の処理では効果は全くなかった.一方,9月上旬と10月上旬の2回処理により,果実内のエチレン濃度が低下し,3樹の内1樹において軟化抑制の傾向が認められた.2回処理した果実では,収穫後の果肉硬度も無処理果実と比べ高く維持されていた.本研究において,ニッケル処理による樹上軟化抑制に効果がある可能性が示されたが,今後さらに年次,樹の反復などで効果の確認を行う必要がある.(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
果樹 
物質索引 (1件):
物質索引
文献のテーマを表す化学物質のキーワードです
引用文献 (16件):
  • Itamura, H., Y. Ohno and H. Yamamura. 1997. Characteristics of fruit softening in Japanese persimmon ‘Saijo’. Acta Hort. 436: 179-188.
  • Itamura, H., M. Yoshioka and A. Nakatsuka. 2003. The effects of internal ethylene production on coloration and on-tree fruit softening of Japanese persimmon. Acta Hort. 601: 165-169.
  • 化学物質リスク管理研究センター.2006.詳細リスク評価書 ニッケル.〈http://unit.aist.go.jp/riss/crm/mainmenu/1.html〉.
  • 倉橋孝夫.1998.生産振興上の課題と対策.p. 17-50.小豆沢 斉編著.島根のかき.第33回全国カキ研究大会実行委員会.出雲.
  • Lau, O. L. and S. F. Yang. 1976. Inhibition of ethylene production by cobaltous ion. Plant Physiol. 58: 114-117.
もっと見る

前のページに戻る