抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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蘇類ヤナギゴケ科のヤナギゴケ(Leptodictyum riparium(Hedw.)Warnst.は新潟県内では,佐渡と内陸の山岳部の高地の湿原に分布するが,低地ではきわめて稀である。2008年2月に長岡市で偶然その生育地が発見されたので,県内における分布および生育状況を報告する。生育地は長岡市大積新渡町(標高80m)である。植物体は長さ10cmほどの細いひも状で,水中に広がる姿はシダレヤナギの小枝に似ていた。生育地は農作業小屋脇の小さいため池で大きさは東西190cm,南北150cmおよび深さ30cmで雨水によって形成されたものだった。長岡市では1966年に柳市池でヤナギゴケの記録があったが,2008年には生育していなかった。長岡市の低地におけるヤナギゴケの生育は,大積掛渡町のこの池だけのようで,きわめて貴重な存在である。