特許
J-GLOBAL ID:201103061331942866

低鉄損一方向性電磁鋼板の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (6件): 青木 篤 ,  石田 敬 ,  古賀 哲次 ,  亀松 宏 ,  中村 朝幸 ,  永坂 友康
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2010-119471
公開番号(公開出願番号):特開2011-246750
出願日: 2010年05月25日
公開日(公表日): 2011年12月08日
要約:
【課題】磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の製造方法を提供する。【解決手段】析出物を完全固溶させるべく成分調整し、かつ、スラブを1350°C以下の温度で加熱し、脱炭焼鈍工程で窒化してインヒビターを形成する一方向性電磁鋼板の製造方法において、熱間圧延における仕上圧延時、及び、コイル巻取りまでの板温も低く抑えることで、再結晶及び粒成長を抑制し、引き続き、熱延板焼鈍を施す際に、急速加熱することにより、効果的に再結晶の微細化を図る。これにより、冷延後の一次再結晶集合組織において、素材粒界近傍から発生する{111}<112>方位が増え、その結果、{110}<001>方位二次再結晶の集積度が上がり、磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板を製造できる。【選択図】図1
請求項(抜粋):
質量%で、Si:0.8〜7%、C:0.085%以下、酸可溶性Al:0.01〜0.065%、N:0.0075%以下、Mn:0.02〜0.20%、Seq.=S+0.406×Se:0.003〜0.05%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる珪素鋼スラブを、下記式で表す温度T1、T2、及び、T3(°C)のいずれの温度以上、1350°C以下で、かつ、T1〜T4が1350°C以下となる温度で加熱し、その後、熱間圧延し、得られた熱延板を焼鈍し、一回の冷間圧延、又は、焼鈍を介する複数の冷間圧延を施して最終板厚の鋼板とし、その鋼板を脱炭焼鈍した後、焼鈍分離剤を塗布し、仕上焼鈍を施すとともに、脱炭焼鈍から仕上焼鈍の二次再結晶開始までの間に、鋼板の窒素量を増加させる処理を施すことよりなる一方向性電磁鋼板の製造方法において、熱間圧延における仕上圧延時の終了温度を950°C以下とし、かつ、圧延終了後2秒以内に冷却速度10°C/sec以上の急冷を開始して、巻取温度700°C以下で巻き取り、引き続き、熱延板焼鈍を施す際に、板温800〜1000°Cの間の昇温速度を5°C/sec以上とすることを特徴とする低鉄損一方向性電磁鋼板の製造方法。 T1=10062/(2.72-log([Al]×[N]))-273 T2=14855/(6.82-log([Mn]×[S]))-273 T3=10733/(4.08-log([Mn]×[Se]))-273 T4=43091/(25.09-log([Cu]×[Cu]×[S]))-273 ここで、[Al]、[N]、[Mn]、[S]、[Se]、及び、[Cu]は、それぞれ、酸可溶性Al、N、Mn、S、Se、及び、Cuの含有量(質量%)である。
IPC (5件):
C21D 8/12 ,  C22C 38/00 ,  C22C 38/60 ,  B21B 3/02 ,  H01F 1/16
FI (5件):
C21D8/12 B ,  C22C38/00 303U ,  C22C38/60 ,  B21B3/02 ,  H01F1/16 B
Fターム (32件):
4K033AA02 ,  4K033BA01 ,  4K033BA02 ,  4K033CA01 ,  4K033CA02 ,  4K033CA03 ,  4K033CA07 ,  4K033CA08 ,  4K033CA09 ,  4K033EA02 ,  4K033FA01 ,  4K033FA03 ,  4K033FA05 ,  4K033FA10 ,  4K033FA13 ,  4K033HA02 ,  4K033HA04 ,  4K033JA04 ,  4K033LA01 ,  4K033MA01 ,  4K033MA02 ,  4K033NA01 ,  4K033NA02 ,  5E041AA02 ,  5E041AA19 ,  5E041CA02 ,  5E041HB07 ,  5E041HB11 ,  5E041HB15 ,  5E041NN01 ,  5E041NN17 ,  5E041NN18
引用特許:
審査官引用 (5件)
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