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J-GLOBAL ID：201202237085333140   整理番号：12A0430000

弾丸銀河団1E 0657-56における非平衡電離状態と2温度構造

Non-Equilibrium Ionization State and Two-Temperature Structure in the Bullet Cluster 1E 0657-56

著者 (2件)： AKAHORI Takuya (Chungnam National Univ., Daejeon, KOR) ,  YOSHIKAWA Kohji (Univ. Tsukuba, Ibaraki)
資料名： Publications of the Astronomical Society of Japan  (Publications of the Astronomical Society of Japan)
巻： 64  号： 1  ページ： 12.1-12.10  発行年： 2012年02月25日 
JST資料番号： G0279A  ISSN： 0004-6264  CODEN： PASJA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 一連のN体及び流体力学シミュレーションを用いて,衝突銀河団1E 0657-56(弾丸銀河団)における銀河団ガスの非平衡電離状態と電子-イオン2温度構造を調べた。X線サブピークに関係した衝撃層の電子温度は熱緩和モデルに依存して電子とイオンの間で全く異なることが分かった。観測されたX線形態を再現するシミュレーションにおいてCoulomb熱緩和モデルと瞬間熱緩和モデルの電子温度はそれぞれ約25keVと約45keVになる。また,24階電離鉄と25階電離鉄の両方は衝撃層の周りの電離平衡状態に比べて過剰に存在し,従って,24階電離鉄と25階電離鉄のKα輝線の強度比は電離平衡状態のそれとかなり異なる。更に,種々の衝突パラメータセットでシミュレーションを実施し,この系における非平衡効果の範囲を議論した。結果は,高エネルギー帯域で更に良い感度を有するASTRO-Hなどの将来のX線観測で検証することができる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *銀河団 ,  星間ガス ,  計算機シミュレーション ,  多体問題 ,  非平衡状態 ,  電子温度 ,  電離平衡 ,  金属イオン ,  *宇宙X線源 ,  流体力学的方程式 ,  放射冷却 ,  衝撃波 ,  銀河団ガス ,  衝突銀河団 ,  *クラスタ ,  *集団 ,  計算機利用 ,  利用
準シソーラス用語： 1E 0657-56 ,  弾丸銀河団 ,  Kα輝線

分類 (2件)： 星雲  (DB06000W) ,  宇宙線起源  (DB02020Q)

引用文献 (42件)：

• Akahori, T.,& Yoshikawa, K.2008, PASJ, 60, LI9
• Akahori, T.,& Yoshikawa, K.2010, PASJ, 62, 335 (AY 10)
• Akamatsu, H., Hoshino, A., Ishisaki, Y., Ohashi, T., Sato, K., Takei, Y.,& Ota, N.2011, PASJ, 63, S1019
• Barrena, R., Biviano, A., Ramella, M., Falco, E. E.,& Seitz, S.2002, A & A, 386, 816
• Bradač, M., et al.2006, ApJ, 652, 937

タイトルに関連する用語 (4件)： 弾丸銀河団 ,  非平衡 ,  電離 ,  温度構造