文献

J-GLOBAL ID：201202245231525416   整理番号：12A0654804

兵庫県播磨灘北部沿岸域における過去数百年間の珪藻群集と海洋環境の変化

Spatio-temporal changes of diatom assemblages and marine environments over the past few hundread years in coastal areas of northern Harima-Nada, Hyougo Prefecture, southwestern Japan

著者 (7件)： 吉岡薫 (島根大 大学院総合理工学研究科) ,  廣瀬孝太郎 (福島大) ,  入月俊明 (島根大 総合理工) ,  河野重範 (島根県三瓶自然館) ,  野村律夫 (島根大 教育) ,  後燈明あすみ (第一学習社) ,  岩井雅夫 (高知大 理)
資料名： 第四紀研究  (Quaternary Research)
巻： 51  号： 2  ページ： 103-115  発行年： 2012年04月01日 
JST資料番号： G0071A  ISSN： 0418-2642  CODEN： DAYKA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 兵庫県赤穂市坂越湾と相生市沖で採取した柱状試料を用いて,過去約数百年間の珪藻群集および堆積物の全有機炭素(TOC)・全窒素(TN)濃度の時空間的変化を明らかにした。さらに,珪藻群集と最近の人為汚染・改変との関連性,および1980年代以降の環境保全対策が珪藻群集に与えた影響に関して検討した。各種分析を行った結果によると,播磨灘北部沿岸域では1930年代以降に水域の富栄養化が始まり,その初期段階には珪藻群集が増加しはじめ,1960年代の高度経済成長期において水域の富栄養化がさらに進行した。1980年代以降,坂越湾と相生市沖では,異なる環境変遷をたどったことが示唆され,1990年代以降に坂越湾ではマガキ養殖の影響,相生市沖では播磨灘北部の水質改善の影響を受けたと考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *瀬戸内海 ,  海洋環境 ,  *海洋汚濁 ,  養殖 ,  マガキ ,  *珪藻類 ,  経時変化 ,  窒素 ,  TOC【炭素】 ,  兵庫県 ,  富栄養化
準シソーラス用語： 珪藻分析 ,  全窒素 ,  播磨灘

分類 (2件)： 海洋汚濁  (SB02040B) ,  環境因子の生物影響一般  (EE04010D)

引用文献 (28件)：

• Hammer, Ø., Harper, D.A.T. and Ryan, P.D. (2001) PAST : Paleontological statistics software package for education and data Analysis. Palaeontologia Electronica, 4, 9p, http : //palaeo-electronica.org/2001_1/past/issue1_01.html
• 廣瀬孝太郎・後藤敏一(2009)大阪湾北東部における珪藻遺骸の水平分布.Diatom, 25,21-36.
• 廣瀬孝太郎・安原盛明・辻本 彰・山崎秀夫・吉川周作(2008)大阪湾における過去約120年間の珪藻遺骸群集組成変化と人為環境改変・汚染による影響.第四紀研究,47,287-296.
• 廣瀬孝太郎・安原盛明・辻本 彰・吉田広人・山崎秀夫・後藤敏一・吉川周作(2009)大阪湾の完新世堆積物からみた珪藻群集の時空間変化と人為環境改変・汚染との関係.日本地質学会第116年学術大会講演要旨,176.
• 廣瀬孝太郎・吉岡 薫・入月俊明(2011)糞粒を含む未固結堆積物を対象とした珪藻分析手法の検討.汽水域研究会2011年大会島根大学汽水域研究センター第18回新春恒例汽水域研究発表会合同研究発表会講演要旨集,6.

タイトルに関連する用語 (7件)： 兵庫 ,  播磨灘 ,  沿岸域 ,  過去 ,  珪藻 ,  群集 ,  海洋環境