抄録/ポイント: 抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震で発生した津波の特性と今後の津波対策の方向性についてまとめた。震源域は長さ約450km,幅約200km,すべり量は20~30m程度におよんでいた。東北地方では特に高い津波が来襲しており,津波痕跡高は最大で約40mが測定された。今回の津波は近地津波であったが,その巨大さのために北海道から九州まで来襲しており,影響範囲は遠地津波に匹敵していた。明治三陸大津波と比較すると,岩手県・宮城県の被害者の割合は大幅に減少しており,総合的津波防災対策は,人命を守る目的でそれなりに機能したと考えられる。復興にあたって特に重要なのは,ゾーニングや避難路の整備など,津波に強い街づくりを進めることである。