抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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初期ゆらぎの非ガウス性は,宇宙初期の物理を探る上で,大変貴重な観測的指標である。WMAP衛星による宇宙マイクロ波背景放射の詳細観測により,初期ゆらぎの非ガウス性を0.01%レベルの精度で測ることが可能となった。もし,現在の観測から初期ゆらぎの非ガウス性が検出されれば,単一なスカラー場に基づくインフレーションモデルが否定され,新たな初期宇宙物理モデルが必要となる。初期ゆらぎの非ガウス性は,近年宇宙論の分野で最も注目を浴びている分野のひとつであり,理論,観測の両面から,精力的な研究が行われてきた。ここでは,宇宙マイクロ波背景放射の観測を使った非ガウス性の研究について概説する。(著者抄録)