特許
J-GLOBAL ID:201203051139099294
基礎杭の構築方法、圧縮強度の推定方法
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (4件):
鈴木 正次
, 涌井 謙一
, 山本 典弘
, 鈴木 一永
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2010-277110
公開番号(公開出願番号):特開2012-127057
出願日: 2010年12月13日
公開日(公表日): 2012年07月05日
要約:
【課題】施工中にその場で、圧縮強度が適切か否を判断でき、強度が不足してもセメントミルク類が固化する前に適切な対処ができ、無駄を省き、設計強度に見合った適切な基礎杭を構築する。【解決手段】地上でセメントミルクの温度Tcを測定し、杭穴根固め部13内の掘削残存物の温度Tdを測定する。杭穴根固め部13の底14付近で全量の3分の1のセメントミルクを吐出し、掘削ヘッド1を回転上昇させながら全量の3分の1のセメントミルクを吐出し、掘削ヘッド1を昇降して残りの3分の1を吐出する。杭穴根固め部13内のセメントミルク混合物の温度Tcを測定し、各温度から、セメントミルク混合物のセメントミルク置換率56%を得る。予め用意した「圧縮強度・置換率グラフ」で置換率0.56%のときの推定圧縮強度17.6N/mm2を得る。万一、設計圧縮強度に至らなかった場合にはセメントミルクを追加注入する。【選択図】図1
請求項(抜粋):
杭穴を掘削して、杭穴底内にセメントミルクを注入して、「杭穴底内残置されている掘削残余物をセメントミルク類で置換してあるいは撹拌混合し」、杭穴内に杭穴構造物を埋設して基礎杭を構築する工法において、以下のように構成することを特徴とする基礎杭の構築方法。
(1) 予め、掘削残余物に対して、所定濃度のセメントミルク類を混入して置換し、異なる置換率のセメントミルク類混合物に対して、その混合物を固化させて、圧縮強度を測定し、「セメントミルク類置換率-圧縮強度」の対応データを準備する。
(2) 地上で、注入予定又は注入中のセメントミルク類の「温度」及び/又は「比重」を測定する。
(3) 杭穴掘削後、前記掘削残余物の「温度」及び/又は「比重」を測定する。
(4) 前記杭穴内に前記セメントミルク類を注入して前記掘削残余物と撹拌混合又は置換して、セメントミルク類混合物を生成し、該セメントミルク類混合物の「温度」及び/又は「比重」を測定する。
(5) 地上で、前記各「温度」及び/又は「比重」から、セメントミルク類混合物の置換率を推定し、前記「セメントミルク類置換率-圧縮強度」の対応データと照合して圧縮強度を推定する。
(6) 前記推定した圧縮強度が必要な圧縮強度に至らない場合には、前記杭穴内にセメントミルク類を追加注入する。
(7) 必要な圧縮強度に至らなかった場合には、前記(4)〜(6)を繰り返す。
(8) 前記推定した圧縮強度が必要な圧縮強度に至ったならば、セメントミルク類の注入を終了する。
(9) 続いて、前記杭穴構造物を下降して、前記杭穴構造物の下端部を前記杭穴の底部に埋設して、基礎杭を構築する。
IPC (1件):
FI (1件):
Fターム (3件):
2D041AA01
, 2D041BA12
, 2D041EB05
引用特許:
出願人引用 (5件)
全件表示
審査官引用 (4件)