抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,釘打ちだけで容易に高剛性・高強度な構面を形成することが可能な構造用合板張り耐力壁を対象とし,近年その要素が拡大している厚さ24mmあるいは28mmの厚物構造用合板を使用して釘打ち間隔を狭めた耐力壁を製作し,その面内せん断性能を実験的に検証した。さらに,釘接合部の一面せん断性能から既往の計算手法による耐力算定を行い,戸建て住宅用の耐力壁の設計手法がその適用範囲を外れる仕様の高強度耐力壁にも適用可能であるかどうかを検証した。ここでは,試験体支持について柱脚固定式とタイロッド式を使い,荷重ー変形角曲線を求め,短期基準せん断耐力の評価,釘接合部の一面せん断性能より求めた計算値との比較を行っている。そして,目標性能である短期基準せん断耐力40kN/mを十分クリアすることを実験的に明らかにし,また,釘接合部の性能から耐力壁の性能を予測する既往の算定方法によって,その算定精度にはバラツキや改善の余地があるものの,高強度耐力壁の性能は概ね予測できることが確認されたとしている。