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J-GLOBAL ID：201502204994172683   整理番号：15A0816930

亜臨界水抽出による緑茶の高品質化

Quality improvement of green tea by sub-critical water extraction

著者 (8件)： 宮下知也 (静岡大学 創造科学技術大学院) ,  横田正 (愛知学泉 短期大学食物栄養学科) ,  木戸康嗣 (静岡大学 農学部) ,  岡村拓哉 (静岡大学 農学部) ,  飯島陽子 (神奈川工科大学 応用バイオ科学部) ,  鈴木英之 (かずさDNA研究所) ,  柴田大輔 (かずさDNA研究所) ,  衛藤英男 (静岡大学 農学部)
資料名： 科学・技術研究  (Studies in Science and Technology)
巻： 4  号： 1  ページ： 95-100 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： F1019A  ISSN： 2186-4942  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 我々は緑茶を亜臨界水抽出130°Cで処理することで高濃度カテキン含有でありながら苦渋味を抑制した緑茶飲料になることを報告した。本報ではこの緑茶抽出物の有用成分や香気成分および水色について検証を行った。その結果、従来の熱水抽出よりも有用成分(アスコルビン酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、ケルセチン、サポニン、水溶性食物繊維)が高濃度で抽出され、機能性を有する緑茶飲料であることが分かった。また、テアニンから生成される(S)-3-アミノ-1-エチルグルタルイミド(環状テアニン)はACE阻害活性があり、緑茶の中でも玉露や碾茶に多いことも明らかにした。さらに、緑茶特有の香気成分および水色に関連するクロロフィルの増加も確認した。従って、亜臨界水抽出は従来よりも優れた香気と水色を示し、苦渋味抑制だけでなく新たな機能性を有する緑茶飲料の製造方法としての可能性を示唆した。(著者抄録)

シソーラス用語： *緑茶 ,  改良 ,  *抽出 ,  処理 ,  フラボノイド ,  多価フェノール ,  芳香成分 ,  色 ,  クロロフィル ,  渋味 ,  苦味 ,  食品成分 ,  アミノ酸 ,  脂肪族アミン ,  脂肪族カルボン酸 ,  カルボアミド ,  ジカルボン酸
準シソーラス用語： *亜臨界水処理 ,  機能性成分 ,  香気成分 ,  *高品質化 ,  *抽出法 ,  緑茶カテキン

分類 (2件)： アルカロイドし好飲料  (FJ06030D) ,  食品の品質  (FJ01040F)

物質索引 (1件)： テアニン

タイトルに関連する用語 (3件)： 亜臨界水抽出 ,  緑茶 ,  高品質化