抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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ALMAは南米チリに建設された世界最大のミリ波・サブミリ波干渉計である。2015年6月現在,サイクル0,1で占有期間が終了したデータおよび試験観測データが,世界3カ所のALMA地域センターから一般公開されている。これらのアーカイブデータはインターネットを通じて誰もがアクセス可能であり,データ量・利用者数・アーカイブを用いた研究成果のいずれもが着実に増加している。一方,気軽にアクセスできるというわけにはいかない現状がある。というのも,最終的なALMAの画像データは空間2次元に周波数,さらに偏波情報が加わった3ないし4次元のデータキューブであり,サイズがどうしても巨大になるうえに,多次元の天文画像データを簡単に閲覧できるソフトウェアがほとんど存在しないからである。そこで国立天文台では,天文データセンターとチリ観測所が協力し,バーチャル天文台JVOを通じて誰もが気軽にALMAの3次元画像データにアクセスできるサービスを,世界に先駆けて提供してきた。本稿では,JVOによるALMA望遠鏡のアーカイブデータ配信サービスについて紹介する。(著者抄録)