抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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森林根系には崩壊防止機能があるとされているが,定性的でなく定量的に斜面安定に対してどのような力学的な防止力があるのか不明な点が多い。本研究では,まず根系の掘削調査により立木周囲の崩壊防止力分布を明らかにし,次いで多様な樹種に適用可能な崩壊防止式を検討することを目的とした。立木周囲の根系掘削調査から,すべての森林に適用可能な汎用性の高い崩壊防止力推定式を作成した。この式に必要な値は,樹種(ヒノキの根直径10mmの引き抜き抵抗力(896N)に対する当該樹種の同直径の引き抜き抵抗力の比で,表から求められる),胸高直径,立木からの距離の3つである。この式は,森林情報と組み合わせることにより,崩壊の可能性のある場所を広域にかつ時系列で特定でき,その対策の一環として崩壊に強い森林を造成するための施業法の開発に有効であると考えられる。