抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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撚糸で編まれた平編地には,斜行と呼ばれる現象が発生する場合がある。解撚トルクの大きさと斜行度との関係は理論的には解明されていない。本研究では,解撚トルク相当ねじれ(糸のねじり剛性をR
f,解撚トルクをτ
uとした時に,τ
u=R
fλとなるようなねじれ角λ)を推定するための手法について提案した。まず,四元数を用いた糸のモデル化手法を説明した。糸の中心軸上に物体座標系を設定し,糸の変形による各軸方向の微小変形量を式で与えた。糸の変形によるポテンシャルエネルギーは,糸が弾性体だと仮定し式で表した。糸に設定した物体座標系の各軸周りの回転率,および点における空間座標を,四元数を用いて式で表した。次に,撚り戻り試験のモデル化(図示)を行った。四元数を基底関数の線形和で表し,係数群に関する制約付き最適化問題として解くことで,形状を算出できた。シミュレーションと検証実験を行った結果,本研究における撚り戻り試験のモデルは妥当であると考えた。