抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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新商品を効率的に市場に投入するために,3D-CADデータを用いた生産準備などが検討されており,そのひとつにバーチャル・ファクトリーがある。生産準備において組立順序は作業性や工程レイアウトなどに影響を与えるため,多くの組立順序に基づいて検討すべきである。先行研究(篠田ら,2004)では,すべての部品を一軸構造方向に分解できる製品を対象にして,接触関係図を用いた組立順序導出を提案している。しかし,部品が複数の方向から組付く製品(多軸構造の製品)の組立順序の導出方法は確立されていない。そこで本研究では,多軸構造の製品であっても,実行可能な中間製品を導出できれば組立順序を導出できることに着目し,接触関係図により部品群を組付け方向ごとに分類して,部品の位置関係情報をもとに実行可能な組み付けを判断するという,多軸構造の中間製品を導出する方法を考案した。この手法を実際に生産されている製品に適用したところ,264,600通りの組立順序を導出することができ,その結果の中には現場の組立順序よりも少ない作業数のものを含んでいることを確認した。(著者抄録)