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J-GLOBAL ID:201602240132397773   整理番号:16A1067710

海洋海綿状二環式ペプチドであるテオネラミドAの1H NMR測定によるステロール依存性膜会合

Sterol-dependent membrane association of the marine sponge-derived bicyclic peptide Theonellamide A as examined by 1H NMR
著者 (15件):
資料名:
巻: 24  号: 21  ページ: 5235-5242  発行年: 2016年11月01日 
JST資料番号: W0556A  ISSN: 0968-0896  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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テオネラミドA(TNM-A)は,海洋スポンジTheonella sp.から単離された抗真菌性二環式ドデカペプチドである。以前の研究では,TNM-Aが3β-ヒドロキシステロール含有膜に優先的に結合し,膜の完全性を破壊することを示した。本研究では,TNM-Aとモデル膜との相互作用様式を調べるために,いくつかの1H NMRに基づく実験を行った。まず,拡散整列分光法を用いてTNM-Aの凝集傾向を調べた。その結果は,TNM-Aが水性環境中で2~9分子のオリゴマー凝集体(ペプチド濃度に依存する)を形成する傾向を示しており,この凝集がペプチドの膜破壊活性に潜在的に影響を及ぼす可能性がある。続いて,常磁性消光剤Mn2+の存在下で,ドデシル硫酸ナトリウム-d25(SDS-d25)ミセルおよび小さなジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)-d54/ジヘキサノイルホスファチジルコリン(DHPC)-d22バイセルを用いて,TNM-Aの1H NMRスペクトルを測定した。これらのスペクトルは,TNM-Aがステロールなしではこれらの膜模倣物にほとんど結合せず,大部分が水性媒体中に留まることを示している。対照的に,TNM-Aのより広い1Hシグナルが10mol%コレステロール含有バイセルで観察され,ペプチドがステロール含有二重層に効率的に結合することが示された。これらのバイセルにMn2+を添加すると,TNM-Aシグナルの相対強度およびさらなる線幅拡大の減少がもたらされ,ペプチドが二重層の表面の近くに留まることが示された。相対シグナル強度とリン脂質シグナル強度との比較は,TNM-Aが脂質-水境界面(リン脂質アシル鎖のC2′部分に近い)に存在することを示した。脂質二重層へのTNM-Aのこの浅い浸透は,不均一な膜湾曲を誘発し,最終的に膜の完全性を破壊する。これらの結果は,TNM-Aの膜破壊活性およびその作用機序におけるコレステロールの重要な役割を説明する原子論的機構を明らかにしている。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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ペプチド 
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