揚子江水系における懸濁した粒子物質の磁気特性の時空変化とそれらについての推論

Luo Chao; Zheng Yan; Zheng Hongbo; Tada Ryuji; Rits Danieel S.; Rits Danieel S.

文献

J-GLOBAL ID：201602277684303764 整理番号：16A0992970

揚子江水系における懸濁した粒子物質の磁気特性の時空変化とそれらについての推論

Temporal and spatial variations in magnetic properties of suspended particular matter in the Yangtze River drainage and their implications

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資料名：
巻： 124 ページ： 204-213 発行年： 2016年07月01日
JST資料番号： E0267C ISSN： 1367-9120 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：イギリス (GBR) 言語：英語 (EN)

中国最大の河川としての揚子江は大量の堆積物を隣接する海洋に運んでいる。これらの古代海洋堆積物の堆積物供給源は,揚子江の現在の堆積物の供給源-吸収源過程が十分理解できた場合にのみ解明されるであろう。河川堆積物の堆積物供給源の研究には多数の手法が用いられてきたが,本研究ではその迅速性と非破壊性という利点から,環境磁気学的方法を用いた。揚子江沿いの懸濁微粒子物質(SPM)の磁気特性を測定して,この川の堆積物の磁気特性とその支配因子についての全体的な理解を深めた。SPM中の主要な磁気鉱物は磁鉄鉱で,少量の赤鉄鉱と針鉄鉱が伴われる。ほとんどの磁気パラメータには空間分布上の大きなばらつきが認められ,これは河川の水系沿いの主たる地質ユニットの分布を反映している。磁気パラメータには人為的起源の影響記録されている。三峡ダムは2013年の建設以降,下流域での磁気鉱物の劇的な減少をもたらした。更に,水深方向にSPMの磁気特性のわずかな変化が認められ,Daton観測所では明瞭な季節的変化が認められた。このSPMの磁気特性の季節的変化は,水文学と供給源の両者におけるばらつきが原因である。このことは堆積物供給源の研究における磁気パラメータの利用を複雑にしている。河川堆積物の磁気特性は堆積物供給源地域では追跡可能であるが,注意深く行うことが肝要である。Copyright 2016 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

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古地磁気・岩石磁気 , 堆積学一般

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