抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水は食品の構成成分の一つであり,食品の物性を支配する。本稿では,澱粉含有食品の物理的性状変化における水の役割について解説するとともに,品質設計への利用を紹介する。著者らはクッキー生地(薄力粉,砂糖,バター,卵の混合物)を試料とし,示差走査熱量計(DSC)測定と偏光顕微鏡観察とを併用して,クッキー生地における澱粉の融点を明らかにした。また,減圧乾燥によってクッキーの水分含量を蝶移設し,それらの融点を調べることで,融解曲線を得た。その結果,クッキー生地中では澱粉の融点が引き下げられることが分かった。これは水以外の親水性低分子分子(例えば蔗糖など)が,可塑剤として作用した結果と考えた。さらに,融解とガラス-ラバー転移を中心に,澱粉含有食品における物理的性状変化とその利用について,紹介した。