IoT(Internet of Things)を構成するデバイスには,環境発電技術を利用する低電圧・低消費電力トランジスタが望まれている,それに加え,低価格であることが重要である。筆者は低価格化への1つのアプローチとしてガラス基板に注目し,低電圧で動作する低温多結晶シリコン薄膜トランジスタの実現を試みた。薄膜シリコンに対して優れた結晶品質が得られるレーザー結晶化技術を利用し,4端子低温多結晶シリコン薄膜トランジスタから構成されるCMOSインバータを作製した結果,電源電圧1.0Vでの動作を実現した。(著者抄録)