抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鉄道総合技術研究所では,鉄道の安全性・利便性・快適性を高めるという観点から,安全管理業務の支援や駅・車内の利用環境改善に向けた研究開発に取り組んでいる。特に,鉄道の安全・安定輸送を実現するために,ヒューマンエラーを防止することに注力しており,様々な研究を進めている。また,列車と野生動物の衝突や踏切事故などの「部外要因の事故」も重要視しており,人間科学の観点から検討を行っている。本稿では,1)ヒューマンエラー防止のための教育訓練に関する最近の研究として,「鉄道現場作業における情報伝達エラー発生要因と対策の検討」「異常時の指令のコミュニケーション訓練手法」「判断ミス防止訓練に向けた意思決定課題の基礎的評価」等,2)ヒューマンエラー分析手法に関する最近の研究として,「現業管理者のコミュニケーションスキル評価手法」等,3)鉄道の安全を脅かす部外要因への対策に関する最近の研究として,「忌避音による鹿接触事故防止技術の開発」「踏切の鳴動状態を考慮した歩行速度特性の検討」「高齢ドライバーの踏切事故の要因解明」等を取りあげ,これらの内容や成果について報告した。