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J-GLOBAL ID:201702224691804326   整理番号:17A0382583

ドイツと日本におけるエネルギー協同組合/公社の比較研究

著者 (1件):
資料名:
巻: 13th  ページ: 56-70  発行年: 2017年02月 
JST資料番号: L7875A  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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再生可能エネルギー資源を地域自らが利活用し,地域経済基盤を確立することで,地域自らが自律化することが重要であり,その担い手としてエネルギー協同組合/公社と呼ばれる組織は注目を浴びてきた。そもそも地域に賦存する太陽光・風力・水力バイオマス・地熱といった再生可能エネルギー源を利活用し,それをエネルギーに変換,販売することによって得られた利益を原資としながら,そこに住む人々が,安全安心かつ文化的な暮らしを実現することが重要である。ドイツの電力事業は,ローカルな領域において,自治体の公社であるシュタットベルケが運営する伝統がある。2011年,連邦政府が脱原発に舵をきったこともあり,特に農村地域において,地域のエネルギー供給をできるだけ早く,完全に再生可能エネルギーに転換しようという運動が増加している。「100%再生可能エネルギー地域」の急激な増加や,600以上のエネルギー協同組合の設立も,地域の中で,エネルギー供給のデザインに参加したいと考える市民が増えていることを,示している。エネルギーインフラを自治体が所有・運用することで稼ぐというビジネスモデルは,日本ではまだ社会的関心事とはなっていないが,地域の実質所得と雇用を増やし,独自の財源を獲得できる手段として,真剣に検討すべきである。先駆的な日本における「自治体エネルギー公益事業体」は,その事業体そのものが黒字で持続的に地域経営できるだけでなく,まさに「市民生活の満足度の最大化」を,大手電力会社よりも安価な電力供給,その他ライフラインとのセット販売,高齢化福祉事業をとおして実現しようとする主体である。
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分類 (1件):
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電力工学・電力事業一般 
引用文献 (18件):
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