抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
家庭用製パン器を用いて,粉の量に対して1.1,1.2,1.3及び1.4倍の水を加えてホワイトソルガム粉のパン4種類を調製した。その結果,1)添加水の量とともにパンの重量は増加したが,製パン後の重量変化率には影響しなかった。パン容積は1.1及び1.2倍のもので大きく,比容積も同様であった。2)クラストの色度については,添加水の増加によってパン試料の側面及び底表面のL
*値及びb
*値は増加したが,a
*値は減少した。1.1及び1.2倍の試料間ならびに1.3及び1.4倍の試料間で色に’非常に’大きい差があった。3)1.1~1.4倍の試料間及びパンの上部と下部間でクラムのテクスチャーに有意な差は見られなかった。1.1,1.2及び1.4倍の試料の上部と下部間で粘着性に有意な差が観察され,またその上部間でも有意な差が観察された。1.2倍の試料では上部と下部間で弾性に有意差はなかったが,他の3試料では有意差が見られた。1.1~1.4倍の試料間で咀嚼性に有意差が見られた。1.3倍の試料では上部と下部間で咀嚼性に有意差はなかったが,他の3試料では有意差が見られた。4)FACTスケールを用いて食味品質の官能評価を行った結果,「好きになることもある」,「手元にあるなら食べても良い」とか「ほかに食べるものがない時には食べる」との回答があり,4者間に有意な差はなかった。外観については1.1倍と1.3倍の試料間で危険率5%水準で有意差が見られたが,他試料間では有意な差は見られなかった。結論として,ホワイトソルガム粉でパンを調製するには1.2倍の加水を行うのが良い。しかし製品の形態及びテクスチャーには改善の余地がある。他の粉によるミキシングや砂糖や油脂の添加による試験が必要かもしれない。(翻訳著者抄録)