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J-GLOBAL ID：201702235418656474   整理番号：17A0979902

出水イベントに伴う福島新田川河口周辺海域における懸濁態放射性核種の海洋分散について

著者 (7件)： 山西琢文 (中日本高速道路株式会社) ,  内山雄介 (神戸大学大学院工学研究科市民工学専攻) ,  岩崎理樹 ((国研)寒地土木研究所寒地水圏研究グループ) ,  清水康行 (北海道大学大学院工学研究院) ,  津旨大輔 ((一財)電力中央研究所環境科学研究所) ,  三角和弘 ((一財)電力中央研究所環境科学研究所) ,  恩田裕一 (筑波大学アイソトープ環境動態研究センター)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 72  号： 2  ページ： I_757-I_762(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 二級河川福島県新田川の流域には福島原発事故直後に大量の¹³⁷Csが大気経由で沈着し,河道内には高濃度の¹³⁷Csが吸着した土砂が堆積していた.本研究では,荒天・出水イベントによる事故直後の新田川河口および沿岸域における陸域起源の¹³⁷Csインベントリを定量的に評価するために,iRIC-Nays2DHをベースとした平面2次元河道モデルを用いた高出水時の河川流量および粒径別土砂流入フラックスの計算結果を用いて,同河口域における新田川由来の懸濁態¹³⁷Csの海洋分散解析を行った.河口域観測結果等も併せて検討した結果,2011年5月末の大出水時に新田川から流入した懸濁態¹³⁷Csは,約一ヶ月経過しても70%程度が河口付近に残存していること,流入した懸濁態¹³⁷Csは再懸濁と再輸送を繰り返しながら数ヶ月以上の長い時間スケールで再分配され,長期的には河口域から散逸することが示唆された.(著者抄録)

シソーラス用語： 出水 ,  福島県 ,  河川 ,  原子炉事故 ,  *セシウム137 ,  土壌化学特性 ,  吸着 ,  *懸濁物質 ,  *散逸 ,  河川流 ,  土砂流送 ,  計算モデル ,  *拡散
準シソーラス用語： 新田川 ,  福島第一原発事故 ,  土壌吸着 ,  ROMS ,  *海洋分散

著者キーワード (5件)： suspended radionuclide ,  cesium 137 ,  fluvial influence ,  sediment transport model ,  ROMS

分類 (2件)： 海洋汚濁  (SB02040B) ,  環境の汚染及び防止  (MB02030K)

引用文献 (9件)：

• 1) 山西琢文,内山雄介,津旨大輔,三角和弘:統合型河川・浅海域土砂輸送モデルを用いた河川由来懸濁態放射性核種の海洋分散解析,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol. 71,No. 2,pp. I_565-I_570,2015.
• 2) 武川一樹,二瓶泰雄:日本の河川における浮遊土砂輸送量と流量の相関関係,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol. 69,No. 2,pp. I_1221-I_1225,2013.
• 3) Nagao, S., Kanamori, M., Ochiai, S., Inoue, M., Yamamoto, M. : Migration behavior of ¹³⁴Cs and ¹³⁷Cs in the Niida River water in Fukushima Prefecture, Japan during 2011-2012. J. Radioanalytical and Nuclear Chemistry, Vol. 303(2), pp. 1617-1621, 2015.
• 4) 豊田康嗣,平口博丸,杉本聡一郎,橋本篤:気象予測モデルと連携した出水予測手法の開発,http://criepi.denken.or.jp/jp/kenkikaku/report/detail/N08058.html , 2009.
• 5) 恩田裕一:森林および河川における放射線の長期モニタリングと放射性物質の移動との関連,http://fukushima.jaea.go.jp/initiatives/cat01/pdf1402/data_07.pdf,2014,参照2016-07-06.

タイトルに関連する用語 (9件)： 出水 ,  イベント ,  福島 ,  河口 ,  周辺 ,  海域 ,  懸濁 ,  放射性核種 ,  海洋分散