抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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本論文では,Ambient Calculus(AC)を時間的な制約が記述できるよう拡張した混合型時間アンビアント計算(HTAC)と,それを用いた物流計画記述法を提案する。HTACはACのケーパビリティに加えて,有効期限付きケーパビリティと待機ケーパビリティを持つ。これにより,ACの特徴であった階層構造の動的な変化の表現に加え,タイムアウト動作や2つのイベント間の発生間隔の上下限の指定などの時間制約が指定可能となる。有効期限付きケーパビリティを連続するイベントが離散的に発生するオブジェクトの移動の表現に用い,ACのケーパビリティを瞬時に発生するべきオブジェクトの移動情報の通知などに用いることで,各種交通機関を用いた人の移動や海上物流などの物流計画が記述できる。このようなケーパビリティを使い分ける基準として,プロセス式が物流計画の記述と見なせるための条件を与える。また,HTACプロセス式から実行可能なイベントを選択し,式を遷移させる処理系を開発した。この処理系を用いて,プロセス式が意図どおりの動作をするかなどの確認を行うことができる。その処理系を活用した物流監視システムの構築方法について述べる。物流監視システムはHTAC式による物流計画に違反したオブジェクトの移動を検出するとともに,HTAC式に沿った移動を誘導するようなシステムである。(著者抄録)