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J-GLOBAL ID：201702261371441015   整理番号：17A1454679

性染色体の組換え抑制の進化への遺伝子流動の寄与【Powered by NICT】

Contribution of gene flow to the evolution of recombination suppression in sex chromosomes

著者 (3件)： Matsumoto Tomotaka (Division of Evolutionary Genetics, National Institute of Genetics, Yata 1111, Mishima, Shizuoka 411-8540, Japan) ,  Yoshida Kohta (Division of Ecological Genetics, National Institute of Genetics, Yata 1111, Mishima, Shizuoka 411-8540, Japan) ,  Kitano Jun (Division of Ecological Genetics, National Institute of Genetics, Yata 1111, Mishima, Shizuoka 411-8540, Japan)
資料名： Journal of Theoretical Biology  (Journal of Theoretical Biology)
巻： 431  ページ： 25-31  発行年： 2017年 
JST資料番号： A0288B  ISSN： 0022-5193  CODEN： JTBIA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 一性に利益をもたらすが,他の(性的拮抗対立遺伝子)を加害する対立遺伝子の多型は自身および性決定遺伝子座の間の再結合の減少のための選択圧を生成する。選択係数は男性と女性の間に十分にバランスのとれたとき,そのような多型は集団内に維持することができた。しかし,調節変異は一つの性のみに遺伝子発現を制限するならば,これらの対立遺伝子は,個体群内の他の性における中性と容易に固定になり,性染色体における組換抑制のための選択圧を除去した。選択領域の空間的変動である場合には,1性に有害なと他の中性対立遺伝子は他の近隣集団を維持できると遺伝子流動は有害な対立遺伝子を連続的に供給可能性がある。は遺伝的変異の維持は選択は性に限定されている場合でも性染色体における組換抑制の確立を促進する可能性があるという仮説を立てた。個体ベースのシミュレーションを用いて,男性選択と遺伝子流動の空間的変動はY常染色体融合の確立,性染色体における組換抑制の特別な場合を促進することができることを示した。は局所雄に有益であることを対立遺伝子を捕捉する溶融Y染色体は有害な遺伝子流動の存在下,融合しないY染色体と比較して,より高い平均適応度を持っているという事実によって説明できる。も性別一致選択の事例をシミュレートし,両性で有害な対立遺伝子の遺伝子流動を検討パラメータ空間全体でのY性常染色体融合の定着率を大幅には増加しなかったことを見出した。これは両性で有害な外来対立遺伝子は女性における中性対立遺伝子と比較して集団から効率的に除去できるという事実によって説明できる。これらの結果は,遺伝子流動はY常染色体融合の定着率にどのように影響するか選択領域に大きく依存することを示した。性特異的選択と遺伝子流動の空間的変動は性染色体の進化に影響を及ぼす因子として評価すべきである。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

シソーラス用語： 対立遺伝子 ,  遺伝子発現 ,  男性 ,  *性染色体 ,  個体群 ,  女性 ,  Y染色体 ,  変異
準シソーラス用語： 適応度 ,  染色体融合 ,  遺伝的変異 ,  空間変動 ,  選択圧 ,  性決定遺伝子 ,  *遺伝子流動 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (4件)： 異性間闘争 ,  性染色体 ,  二次接触 ,  性二形性

分類 (4件)： 遺伝子の構造と化学  (EC02020U) ,  免疫反応一般  (ED03010T) ,  分子遺伝学一般  (EC02010J) ,  遺伝的変異  (EC01030Y)

タイトルに関連する用語 (4件)： 性染色体 ,  組換え ,  進化 ,  遺伝子流動