文献

J-GLOBAL ID：201702274758283567   整理番号：17A0514749

集積可燃物密度の不確定性に着目した津波火災ハザードマップの推定手法

A METHOD FOR ESTIMATING TSUNAMI-INDUCED FIRE HAZARD MAP FOCUSING ON UNCERTAINTY OF ACCUMULATING COMBUSTIBLE DENSITY

著者 (2件)： 西野智研 (建築研) ,  今津雄吾 (清水建設 技研)
資料名： 日本建築学会環境系論文集  (Journal of Environmental Engineering (Transactions of AIJ))
号： 734  ページ： 289-299  発行年： 2017年04月30日 
JST資料番号： L4761A  ISSN： 1348-0685  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東北地方太平洋沖地震の際は,津波による被害だけでなく,浸水域で多くの火災(津波火災)が発生し,被害を広げた。この津波火災を予測するモデルを開発した。本モデルでは,建物から流出する可燃物に着目し,可燃物の位置を個別に追跡する。本モデルを,東北地方太平洋沖地震で実際に大規模火災が発生し,火災焼失範囲の解っている,岩手県山田町中心部に適用した。その結果,実際の火災焼失範囲を,尤もらしく推定する事が確認された。また本モデルを,南海トラフ地震が想定される,静岡県下田市に適用した。その結果,下田湾に近い津波避難ビル周辺では,津波火災の危険性が比較的小さいが,市街地を進んだところにある津波避難ビル周辺では,津波火災の危険性が高く,配置の変更が必要である事が解った。

シソーラス用語： *津波 ,  *火災 ,  *地図 ,  物 ,  密度 ,  防護施設 ,  ツリー構造 ,  シミュレーション ,  大地震 ,  地域 ,  建築物 ,  流出 ,  岩手県 ,  プレート間地震 ,  静岡県 ,  安全評価 ,  延焼
準シソーラス用語： *ハザードマップ ,  可燃物 ,  津波避難ビル ,  イベント・ツリー ,  モンテカルロシミュレーション ,  東北地方太平洋沖地震 ,  浸水域 ,  南海トラフ地震 ,  確率論的安全評価 ,  出火

分類 (1件)： 火災  (RA02020B)

引用文献 (32件)：

• 1) 消防庁消防研究センター:平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の被害及び消防活動に関する調査報告書(第1報),消防研究技術資料第82号,2011
• 2) Hokugo A, Nishino T, and Inada T : Tsunami Fires after the Great East Japan Earthquake, Journal of Disaster Research, Vol. 8, No. 4, pp. 584-593, 2013
• 3) 西野智研・北後明彦:映像記録の観察を中心とした津波避難ビル周辺で発生する火災の事例研究,日本火災学会論文集,Vol. 63,No. 1,pp. 1-8,2013
• 4) 野竹宏彰・森田武・近藤史朗・広田正之・水落秀木:東日本大震災の津波火災における避難拠点建物の延焼拡大要因の分析と防火対策に関する考察,清水建設研究報告,No. 89,pp. 57-66,2012
• 5) 小林悟志:2011年の震災津波による二次災害で発生した岩手県大槌町の山林火災の現状,自然災害科学,Vol. 31,No. 2,pp. 145-153,2012

タイトルに関連する用語 (10件)： 集積 ,  可燃物 ,  密度 ,  不確定性 ,  着目 ,  津波 ,  火災 ,  ハザードマップ ,  推定 ,  手法