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J-GLOBAL ID:201802224618176007   整理番号:18A0994708

木鋼ハイブリッドラチスシェルの接合部回転剛性および曲げ耐力

ROTATIONAL STIFFNESS AND BENDING STRENGTH OF STEEL CONNECTIONS IN TIMBER LATTICE SHELL
著者 (7件):
資料名:
巻: 83  号: 746  ページ: 577-587(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: F0393B  ISSN: 1340-4202  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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近年,大スパン空間を作るためのラチスシェル屋根に向け,軽量と美観のために木構造が一般的に適用されている。本研究は,構造耐力と建築的外観を改良する木材ラチスシェルのためのいくつかのタイプの鋼接合を提案した。提案した接合部の面内曲げ強さと回転剛性を実物大試験によって調査した。試験結果に基づいて,提案した接合部を用いた木材ラチスシェル屋根の耐震性能を調べた。単層木材ラチスシェルの寸法は24m×24m×3.2mと仮定した。この単層ラチスシェルのために,図2に示したように5つのタイプの接合部を提案した。長方形の集成材部材は,ラグスクリューによりT形または広幅フランジ部分に固定されている。これらの接続は,図3に示されているように,木部材と鋼接合部の間のラグスクリューと耐力の引抜き力によって基本的に面外曲げモーメントに抵抗する。それぞれのタイプの接合部について3個の標本に対して試験を行い,面内曲げに関して回転剛性,曲げ強さ,および破壊モードを確認した。提案した5つのタイプの接合部を用いた図7と8で示した単層木材ラチスシェルの数値シミュレーションを実施し,それらの座屈荷重を調査した。線形座屈荷重α0に対する弾性座屈荷重のための強度低減係数は約0.9と推定した。図10は,接合部剛性による強度低減係数β(κ)が,ラチスシェル屋根の設計のためのAIJ推奨(AIJ Rec for Shell)で規定され,試験において評価した接合部剛性を有する数値シミュレーションでの計算値より少ないことを示している。強度低減係数への木材剪断剛性の影響も調査した。最後に,低減係数α0とβ(κ)を線形座屈荷重と乗算することにより,木材ラチスシェルの弾性座屈荷重を推定することができた。知見を以下の通りにまとめた。(1)提案した接合部の最大曲げ強さは積層材料の曲げ強さMbの0.34~0.87倍の範囲であり,正規化回転剛性比κ(Eq(56))は7.5~22の範囲内であった。この回転剛性比の値は,提案した接合部が単層木材ラチスシェルにとって中間的剛性に分類されることを意味した。(2)T形フランジ接合部では,ラップ長が長くなるにつれて,回転剛性と曲げ強さは増加した。広幅フランジ接合部は最大曲げ強さを示したが,回転剛性はラップ長が同じ他の接合部より小さかった。(3)提案した接合部の回転剛性と曲げ強さを計算する評価式を提供した。定式によって計算した値は,一般的に安全余裕を有して試験結果に一致した。(4)各接合部における木材ラチスシェルの座屈荷重に対するノックダウン係数β(κ)は0.74~0.87の範囲であり,単層木材ラチスシェル屋根の実用設計に適用できる。(5)提案した接合部を有する木材ラチスシェル屋根の弾性座屈荷重は,低減係数γt,ノックダウン係数β(κ)f,および減少係数α0を乗算して評価でき,これは線形座屈荷重に対して0.9と推定することができた。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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木構造  ,  接合部 
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