抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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スマートフォンの普及によってゲームやSNS,音楽などのコンテンツを,場所を選ばず楽しめるようになった。しかしそれに伴い,モバイル環境におけるコンテンツの使用が原因となる危険・迷惑行為が問題となっている。事例としては,歩きスマホ中の歩行者が赤信号に気が付かずに道路を横断したため発生した,自動車との人身事故が挙げられる。これらの問題に対して,歩行中においてスマートフォンを操作不能にする機能が開発されている。しかしコンテンツの使用に制限を掛ける手法では,危険・迷惑性とコンテンツに対する満足感の間にトレードオフの関係が生じる。そのため,ユーザが感じる不満が高まり,最終的に機能を削除されてしまう可能性がある。そこで我々は,危険・迷惑性の解消とコンテンツの満足度を両立させるために,コンテンツを適応的に変化させるデザインの方針を提案する。この方針では危険・迷惑性とコンテンツに対する満足度の間にトレードオフの関係を存在させない。若しくは,存在したとしてもユーザに対して別のメリットを提示し,満足度を保つ。その一例としてスマートフォンの画面内の視認性やコンテンツの操作性を低下させずに,自動車の接近をユーザに通知するシステムを開発した。さらに,このシステムを用いた自動車接近の危険回避を促すゲームデザインを提案する。(著者抄録)