抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
・欧米における新たな人口地理学の潮流を意識しながら,新書『縮小ニッポンの衝撃』の批判的検討を手掛かりに,政治経済学的人口地理学の可能性について検討。
・『縮小ニッポンの衝撃』の執筆には地理学者が関与していたことを指摘。
・地図は描き手が権力を行使する手段であり,常に政治性を帯びている一方,社会的弱者のエンパワーメントに役立つものであることを紹介。
・日本において人口減少対策が講じられる場合,移民の受け入れ拡大が検討されない場合が多く,そのことは日本人とは誰かという問いに結びつくことを指摘。
・『縮小ニッポンの衝撃』からは,著者らが低所得の地方圏出身者を他者化していることが垣間見え,そのことは,経済や財政への貢献度という一次元において,人々を序列化しようとする政治の表れであることを提起。