抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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九州地域におけるシイタケの原木栽培現場では,近年Hypocrea属菌による被害報告が相次いでいる。その対策方法として農薬取締法によって使用が認められている特定防除資材による防除効果等について試験を行ったところ,食酢原液(酸度:4.2%)がHypocrea lacteaの培養菌糸を死滅させる効果があることが示唆された。しかしながら,食酢の原液をそのまま使用することは,経済上生産者の大きな負担になる。そこで,今回食酢の希釈率を複数段階変化させた際のHypocrea属菌の培養菌糸への影響について試験を行った。その結果,希釈すると短時間(10sec)の処理ではH.lacteaの培養菌糸を死滅させる効果が著しく下がるものの10min処理で5倍希釈までは再生の低下が観察された。しかしながら,7倍以上希釈した場合には長時間(10min)でもほとんど影響を与えないと考えられた。また,H.lacteaの子のう果形成試験では,シイタケの培養駒にH.lacteaの菌糸を接種した後の培養期間を1ヶ月にすることで,シイタケほだ木上でのH.lacteaの子のう果形成率を向上させることに成功した。(著者抄録)