抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,「きたねばり」の粘性特性を明らかにすることを目的とし,ナガイモとイチョウイモのとろろと比較した。3種のやまのいもの水分は,ナガイモ>「きたねばり」>>イチョウイモであった。とろろと同重量の純水を加えた加水とろろについて,粘度を測定(25°C)したところ,イチョウイモ>>「きたねばり」>ナガイモとなった。以上のことから,やまのいもの固形分量に応じて,とろろの粘度が増加することが示唆された。そこで,固形分量を10%とした加水とろろについて,粘度を測定(25°C)したところ,「きたねばり」(5,880mPa・s)>>ナガイモ(1,750mPa・s)>イチョウイモ(1,450mPa・s)となった。さらに,固形分量を10%とした「きたねばり」の加水とろろは,低温(5°C)および高温(50°C)においても,それぞれ6,100mPa・sおよび5,500mPa・sと安定した強い粘性を示した。新規開発品種「きたねばり」は,旧来のやまのいもにはない特徴的な粘性を有することから,新たな用途ならびに需要の拡大が期待される。(著者抄録)