抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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東京では,様々なレストランの集積が食文化の資源として理解される。今日,レストランでの食事経験は重要になっている。しかしながら,食事経験の質とその地理的特徴に関する研究は殆どなされてこなかった。こうして,都市地域における食事の経験価値を示すことは重要である。本研究の目的は,東京都区部内でのレストラン集積と食事経験の地理的特徴を確認することである。本研究を通して,次に述べる事項が確認された:1)レストラン集積の分布特徴。第3章において,19タイプのレストランの地理的分布傾向間での相関を示した。3つの似たグループと7つの独立グループに分けられる。それから,これらの集積は3つの似たグループに分類された。食事客(A-E)間の相関のあるタイプは,山の手線と中央東京地域から渋谷地域まで広がる線形地域沿いに集積した。F.伝統的な食と日本食は東京北部区域で集積した。G.蕎麦とうどん及び中華料理は東京東部区域で集積した。第二に,全レストランの集積特徴を算出し,レストランが5つの地域で集積したことが明らかになった;(a)東京区部の平行線のある地域,(b)新宿から東部区域までの線,(c)渋谷から当部区域までの線,(d)池袋周辺,(e)郊外の線路上にある駅地域。第三に,レストラン集積の特徴と乗客数に基づいて,駅地域は4つの似たグループに分けられる;(a)多元タイプ,少数の乗客,(b)多元タイプ,多数の乗客,(c)シングルタイプ,少数の乗客,そして(d)シングルタイプ,多数の乗客。2)食事経験のタイプと駅間の相違。第4章では,レストラン集積と乗客数の特徴に基づいた各グループの目につく特徴のある駅地区を抽出した。9つの駅区域があった,京成上野,上野御徒町,新宿,渋谷,東新宿,代官山,北千住,大手町そして目黒である。第二に,食の経験に基づいた地域的特徴が明らかにされる。その結果,東京区部で82タイプの楽しい食の経験を抽出した。それから,これらは,コンテンツ(32),空間(26),イベント(15),周囲の環境(9)に分けられる。コンテンツに関しては,東新宿と代官山が創意に富む傾向を示しているが,他はこれといった傾向がない。空間に関しては,駅区による相違はない。イベントに関しては,東新宿と大手町内を除いて駅区域で差はない。周囲の環境に関しては,周囲の環境がもっともユニークな食事の経験,それは駅区域で異なることが確認された。これら4つの食の経験に基づいた駅区域の特徴を要約すると,食の経験におけるコンテンツと特別の特殊化内で特別のクラスターに基づいた5つの地域の特性が確認された;(a)楽しいコンテンツ(上野御徒町と東新宿),(b)楽しいアルコールドリンクと空間,(c)楽しい雰囲気意,(d)楽しいイベント,(e)楽しい場所と夜景。こうした特徴は,レストランの集積と乗客数の分析で見てきたものとは違っていた。ゆえに,これらは食の景観からみえたユニークな特徴であった。(翻訳著者抄録)
