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J-GLOBAL ID：201802270920908193   整理番号：18A1229089

海岸堤防裏法尻の洗掘孔の発達過程と津波減勢効果に関する水理実験

LOCAL SCOUR BEHIND COASTAL EMBANKMENTS DUE TO TSUNAMI OVERFLOW AND ITS EFFECT ON TSUNAMI ENERGY REDUCTION

著者 (5件)： 金子祐人 (東海旅客鉄道株式会社 人事部人事課) ,  三戸部佑太 (東北学院大学 工学部環境建設工学科) ,  田中仁 (東北大学 大学院工学研究科) ,  会田俊介 (東北大学 技術部) ,  小森大輔 (東北大学 大学院環境科学研究科)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 73  号： 2  ページ： I_871-I_876(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2011年津波の越流時に海岸堤防背後に生じた洗掘は海岸堤防の主要な破壊要因として注目されているが,一方で洗掘により背後域の津波遡上流速が低減された可能性が指摘されている.移動床の水理模型実験に基づき堤防裏法尻における洗掘の発達過程と洗掘孔による津波減勢効果について調べた.裏法尻においては特徴的な2つのタイプの流れ場が交互に生じ,その遷移に応じて洗掘の発達過程が変化する.2つの異なるタイプの流れ場それぞれで発達する洗掘形状は異なるが,越流水深や法面勾配が変化しても概ね相似な形状の洗掘孔が発達する.洗掘によるエネルギー減衰率は流れ場のタイプに直接依存せずに堤防越流流れの落差に対する洗掘深の大きさに応じて変化し,洗掘のない場合に対し最大で40%程度エネルギーが低減されることが明らかとなった.(著者抄録)

シソーラス用語： 大地震 ,  津波 ,  *海岸堤防 ,  *洗掘 ,  減少 ,  流速 ,  津波遡上 ,  *水理模型試験 ,  *接合部 ,  *斜面 ,  比率 ,  減衰 ,  エネルギー
準シソーラス用語： 2011年東北地方太平洋沖地震 ,  地震津波 ,  津波遡上流速 ,  堤防裏法尻 ,  *津波減勢効果 ,  エネルギー減衰率 ,  *洗掘孔

著者キーワード (5件)： coastal dyke ,  tsunami ,  local scour ,  movable-bed experiment ,  fragility curve

分類 (2件)： 海岸工学  (RC13000X) ,  自然災害  (RA02030M)

引用文献 (6件)：

• 1) Kato, F., Suwa, Y., Watanabe, K., and Hatogai, S. : Mechanism of coastal dike failure induced by the Great East Japan Earthquake Tsunami, Proc. 33th Int. Conf. on Coastal Engineering, 9pages , 2012.
• 2) 常田賢一,谷本隆介 : 2011年東北地方太平洋沖地震における土盛構造の耐津波特性および落掘の形成特性,土木学会論文集A1(構造・地震工学),Vol. 68,No. 4, pp. I_1091-I_1112, 2012.
• 3) 峯浦亮,辻本剛三,山田文彦 : 堤防を越流した津波による洗掘特性と人工堀の適用に関する研究,土木学会論文集B2(海岸工学), Vol. 69, No. 2, pp. I_791-I_795, 2013.
• 4) 五十嵐善哉,田中規夫:レベル2津波の堤防越流に対する減勢に適した裏法側堤防構造の検討,土木学会論文集B2(海岸工学), Vol. 71, No. 2, pp. I_325-I_330, 2015.
• 5) 金子祐人,三戸部佑太,乙志和孝,黒澤辰昭,田中仁,小森大輔:海岸堤防裏法尻の洗掘孔内の流れ場と流速低減効果に関する水理実験,土木学会論文集B2(海岸工学), Vol. 72, No. 2, pp. I_913-I_918, 2016.

タイトルに関連する用語 (7件)： 海岸堤防 ,  尻 ,  洗掘 ,  発達過程 ,  津波 ,  減勢 ,  水理実験