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J-GLOBAL ID：201802272984083042   整理番号：18A1284324

佐賀市の都市公園に植栽されたコナラ属(ブナ科)におけるハバチ類2種の大発生と九州におけるナラハバチ(新称)Fagineura quercivora(ハチ目:ハバチ科)の初確認

Outbreaks of two sawfly species on planted Quercus trees at an urban park in Saga City, Kyushu and the first record of Fagineura quercivora (Hymenoptera: Tenthredinidae) from Kyushu

著者 (7件)： 尋木優平 (佐賀大 農) ,  藤田将平 (佐賀大 農) ,  原秀穂 (北海道総合研究機構 林試) ,  安達修平 (鹿児島大 大学院連合農学研究科) ,  口木文孝 (佐賀県果樹試) ,  徳田誠 (佐賀大 農) ,  徳田誠 (鹿児島大 大学院連合農学研究科)
資料名： 昆虫  (昆虫ニューシリーズ)
巻： 21  号： 2  ページ： 142-144  発行年： 2018年06月25日 
JST資料番号： L3480A  ISSN： 1343-8794  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2009年以来,九州,佐賀市の都市公園において,2種のハバチの発生がしばしば観察された。それらの幼虫は,4月中旬から5月上旬にかけて公園に植えられたQuercus dentataとQ.acutissima樹木を重度に落葉させた。1つはFagineura quercivoraであり,本州,石川県のタイプ産地からのみ知られている。これは,九州からのF.quercivoraの初記録であり,Q.dentataとQ.acutissimaは,本ハバチの新宿主記録である。その大発生は2016年と2017年に観察された。これは害虫としてのハバチの最初の報告である。F.quercivoraの幼虫は佐賀県多久市の二次林においても発見された。2009年,2010年,2016年に他のハバチが観察され,Q.acutissimaのみが落葉したが,現在まで同定されていない。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *ハバチ科 ,  カシワ ,  *クヌギ ,  宿主 ,  葉 ,  食害 ,  発生生態 ,  幼虫 ,  佐賀県 ,  森林害虫 ,  寄主植物 ,  *ハチ ,  *無脊椎動物
準シソーラス用語： Fagineura quercivora ,  *ナラハバチ ,  宿主植物

分類 (2件)： 昆虫・ダニによる植物被害  (FC04072U) ,  森林保育  (FF03040H)

引用文献 (7件)：

• 福沢朋子・山路貴大・谷脇 徹・逢沢峰昭・大久保達弘(2014)栃木県高原山尚仁沢のイヌブナ・ブナ天然林における4年間のブナハバチ被害の発生状況.宇都宮大学演習林報告,50:79-83.
• 古屋 諒・斉藤雄太・中村寛志・江田慧子・原 秀穂(2014)中部山岳域におけるハイマツを食害するタカネシママツババチGilpinia albiclavataの分布変遷.信州大学農学部AFC報告,12:63-73.
• 原 秀穂(2010)北海道における膜翅目ハバチ亜目の樹木害虫I:ナギナタハバチ科,ヒラタハバチ科,ミフシハバチ科,コンボウノ・バチ科.北海道林業試験場研究報告,47:52-68.
• 小林富士雄・竹谷昭彦 編(1994)森林昆虫-総論・各論.養賢堂,東京.
• 谷脇 徹・山根正伸・田村 淳・相原敬次・越地 正(2012)丹沢山地において大量発生したブナハバチ対策への取り組み.神奈川県自然環境保全センター報告,9:81-89.

タイトルに関連する用語 (11件)： 佐賀 ,  都市公園 ,  植栽 ,  コナラ属 ,  ブナ科 ,  ハバチ ,  九州 ,  ナラ ,  新称 ,  ハチ目 ,  ハバチ科