抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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今日,協調作業は設計プロセスにおいて重要になっている。設計は,過去の産業の効率を向上させるため,社会が発展するにつれ,我々が多様なニーズを持つにつれ設計の役割が変化してきた。設計の問題は複雑になっている。このような問題に取り組むために,協調作業の重要性が増加している。本研究では,協調作業の設計ツールとしてVRを利用することに焦点を当て,協調設計プロセスにおけるバーチャルリアリティを支援するVRの可能性を明らかにすることを目的とする。没入型仮想現実感のための最も有名なツールの一つであるHMDを用いた。それは,設計プロセスにおいて効果的に働くことができ,設計プロセスに加わる多くの人々が設計空間を想像する助けとなるが,必ずしも設計空間を想像するのが得意ではない。設計実験を行って,設計プロセスに及ぼす没入型VRの影響を調べた。12人の参加者を6つのペアに分割し,各グループで建築を専攻する学生を設計者,他専攻の学生をユーザーとした。1つの実験で3つの批評者を通して,住宅が設計された。3つの予備的考察を行って結果を分析した。最初の考察は,仮想現実感であった。考察を通して,仮想現実経験が実際の空間経験と実質的に同じと見なすことができること,そしてHMDがユーザーにそのような空間の仮想経験を与えることができること検証した。第2の考察は,身体感覚を有する空間を経験することであった。経験の重要性を,仮想現実感の定義を参照し,人体と空間の関係を考慮して考察した。第三に,VR空間における移動が空間を経験することの重要な側面であることを指摘した。著者らがペア1とペア6の設計プロセスに焦点を合わせたのはそれらが深く議論されるべきいくつかの注目すべきシーンを含むからなので,3つのシーンを取り上げて議論した。最初のシーンでは,ユーザが自分の味やニーズに基づいて設計された建築にフィードバックを与えることが容易になると見ることができる。第二のシーンでは,ユーザの隠れたニーズが明らかになり,ユーザのニーズの枠はVR空間の経験を通して変化した。3番目のシーンでは,VR空間であちこち歩くことにより,設計された空間の複雑な関係をユーザが認識しやすくなるとみられる。没入VRは,ユーザが実際の空間を想像することを容易にする設計ツールであり,ユーザの変化の枠組みを作り,仮想空間における移動を通して複数の空間の関係を認識するために,より活発に議論に加わるのを容易にさせると結論づけられる。(翻訳著者抄録)