抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本では,印刷出版市場は過去14年間にわたって減少した。しかし,電子出版物(e-出版物)の市場は最近拡大した。本研究の目的は,消費者による印刷出版と電子出版利用の両方を促進するための提案を提供することである。この目的のために,印刷出版物(P-ユーザ)だけを使用するものと,印刷出版物とe-出版物(E-ユーザ)を使用するものの2つのグループの消費者の認識と行動における差異に関する5つの仮説を構築した。消費者調査を実施し,仮説を検証するために消費者応答を分析した。結果は以下のことを示した。1)両タイプのユーザは,書店へ行き,書物を物理的に選択することを好んでいる。E-ユーザは,Pユーザよりもインターネットを通してより頻繁に印刷出版物を購入する。2)E-ユーザはPユーザよりe-出版物の利点を高く評価するが,多くのP-ユーザはe-出版物の利点を実際に同定することができない。3)E-ユーザは出版物のジャンルに従って印刷出版物とe-出版物を使用する。4)印刷出版物はしばしば完全に読まれ,e-出版物はしばしばユーザにより読まれるが,それらは他の活動に参加する。これらの分析の結果は,印刷出版物とe-出版物の両方の使用を促進するための提案を提供することを可能にした。(翻訳著者抄録)