文献

J-GLOBAL ID：201902285898025502   整理番号：19A0415066

ファインバブル処理が大腸菌O157:H7株の殺菌・除菌に及ぼす影響

The Effects of Fine Bubble Treatments on the Sterilization of Escherichia coli O157: H7

著者 (7件)： 中村宣貴 (農業・食品産業技術総合研究機構) ,  稲津康弘 (農業・食品産業技術総合研究機構) ,  北澤裕明 (農業・食品産業技術総合研究機構) ,  兼田朋子 (徳島県農林水産総合技術支援セ) ,  THAMMAWONG Manasikan (岐阜大 応用生物科学) ,  永田雅靖 (農業・食品産業技術総合研究機構) ,  椎名武夫 (千葉大 大学院園芸学研究科)
資料名： 日本食品保蔵科学会誌  (Food Preservation Science)
巻： 45  号： 1  ページ： 11-17  発行年： 2019年01月31日 
JST資料番号： Z0775A  ISSN： 1344-1213  CODEN： NSHKCW  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： FB処理が殺菌・除菌に及ぼす影響に関する知見を得ることを目的として,FB水自体の殺菌効果およびFB処理による殺菌・除菌効果について検討を行い,以下の知見を得た。1)機械攪拌式のホモジナイザーを用いて,殺菌性のない界面活性剤溶液およびそのFB水を菌液に添加し,生菌数の変動を調査した。その結果,FBの有無による生菌数の変動は認められなかった。2)殺菌性のあるカチオン性界面活性剤溶液およびそのFB水を菌液に添加した結果,界面活性剤の添加による生菌数の低下は認められたが,FBの有無による生菌数の変動は認められなかった。すなわち,FBによるカチオン性界面活性剤の殺菌性向上は認められなかった。3)二元式(加圧溶解式および高速旋回流式の混合式)のFB作製装置を用いて,植菌した濾紙とカットレタスを担体として空気FB処理とオゾンFB処理の殺菌・除菌効果について検討を行った。その結果,循環槽内のFBには除菌効果が確認されたが,対象により効果が異なること,加圧槽内では溶存オゾン濃度が高まることで殺菌効果が高まることが明らかとなった。(著者抄録)

シソーラス用語： *気泡 ,  *大腸菌O157 ,  *殺菌作用 ,  除菌 ,  ホモジナイザ ,  撹拌 ,  陽イオン界面活性剤 ,  数 ,  濾紙 ,  レタス ,  濃度 ,  空気 ,  濃度依存性
準シソーラス用語： オゾン濃度 ,  カチオン界面活性剤 ,  ファインバブル ,  殺菌効果 ,  生菌数 ,  大腸菌O157:H7

分類 (1件)： 工場衛生・衛生工学一般  (FJ02021H)

引用文献 (24件)：

• 一般社団法人微細気泡産業会,ナノ・マイクロバブル技術に関する国際標準化報告書:戦略的国際標準化加速事業「国際標準共同研究開発事業」(経済産業省)(2013)
• 高橋正好:マイクロバブル・ナノバブルの最新技術(シーエムシー出版,東京),pp.55~75(2007)
• SHARMA, P. K., GIBCUS, M. J., van der MEI, H. C., and BUSSCHER H. J.: Influence of Fluid Shear and Microbubbles on Bacterial Detachment from a Surface : Appl. Environ. Microbiol. 71, 3668~3673(2005A)
• SHARMA, P. K., GIBCUS, M. J., van der MEI, H. C., and BUSSCHER H. J.: Microbubble-induced detachment of coadhering oral bacteria from salivary pellicles : Eur. J. Oral. Sci., 113, 326~332(2005B)
• 玉置雅彦:マイクロバブル・ナノバブルの最新技術(シーエムシー出版,東京),pp.204~214(2007)

タイトルに関連する用語 (6件)： ファインバブル ,  大腸菌O157 ,  H7 ,  株 ,  殺菌 ,  除菌