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J-GLOBAL ID：202002210335627495   整理番号：20A2434306

視覚のクロスモーダル効果の可視化~食品の見た目が食感・味覚に与える影響の定量化~

Visualization of Crossmodal Effects Induced by Vision-Quantification of Effects of Food Appearance to Texture and Taste-

著者 (1件)： 岡嶋克典 (横浜国大 大学院環境情報研究院)
資料名： オレオサイエンス  (Oleoscience)
巻： 20  号： 11  ページ： 493-498  発行年： 2020年11月01日 
JST資料番号： L4211A  ISSN： 1345-8949  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 食品の外観は,食品のおいしさや鮮度,柔らかさなどを推定するための重要な情報である。我々は,食品の外観を自然に変化させるために,いくつかの画像処理技術を開発した。第一の手法は輝度分布操作(LDM)である。この手法により,食品のしっとり感や柔らかさなどの見た目を自然に修正できることを見出した。第二の方法は,Visual Texture Exchange(VTE)である。VTEでは,マグロからトロへ,ブラックコーヒーからカフェラテへなど,食品の見た目の質感をリアルタイムで変化させることができる。第三の方法は,元の食品画像から,油っぽい食品,乾燥した食品,焦げた食品,生の食品などを見た目で作成できる光沢/陰影フィルター制御(GSFO)である。このような画像処理手法と拡張現実技術を応用することで,食材の見た目だけを画像処理で変調させ,人工的に味をコントロールできることを示す。また,拡張現実(Augmented Reality)を用いて食品の外観を変化させることで塩味を変調させて減塩を実現するアプローチを紹介する。(著者抄録)

シソーラス用語： *食感品質 ,  *味覚 ,  画像処理 ,  分布 ,  柔軟性 ,  感覚 ,  拡張現実感 ,  材料 ,  バーチャルリアリティ ,  *効果 ,  *視覚 ,  ニューロン ,  光受容体 ,  網膜 ,  *外観 ,  食材 ,  減塩 ,  網膜神経節細胞 ,  クオリア
準シソーラス用語： 輝度分布 ,  質感 ,  *クロスモーダル効果

分類 (2件)： 食品の品質  (FJ01040F) ,  図形・画像処理一般  (JE04010I)

引用文献 (16件)：

• H. McGurk, J. MacDonald: Nature, 264 (5588) 746-748(1976).
• A. Lecuyer, J. Burkhardt, L. Etienne: CHI '04 Proceedings of the SIGCHI Conference on Human Factors in Computing Systems, 239-246 (2004).
• D. J. Murray, R. R. Ellis, C. A. Bandomir, H. E. Ross: Perception & Psychophysics, 61 (8), 1681-1685 (1999).
• K. Arai, K. Okajima: Journal of Vision, 9(11), 1-9(2009).
• G. Morrot, F. Brochet, D. Dubourdieu: Brain and Language, 79, 309-320 (2001).

タイトルに関連する用語 (6件)： 視覚 ,  可視化 ,  食品 ,  食感 ,  味覚 ,  定量化