抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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IoT機器の普及により,メモリ等に制約のある機器が増加した.こうしたIoT機器同士で安全な通信を行うには,ユーザ数をNとしたとき,N個の鍵を持てばよい.しかし,その場合ユーザ数の増加に伴い必要な鍵の数も莫大になる.そこで軽量で効率的に相互認証を行う方法として,ハッシュチェーンアグリゲーション(以下HCA)が栗原によって考案された[1].HCAは,各ユーザにハッシュ値を複数割り当て,それらを利用して共通鍵を生成する方法であり,各ユーザが保持する必要のあるハッシュ値はO(log N)個である.しかし,ハッシュチェーンの特定の構成法しか提案されておらず,より一般的な構成法については知られていない.また,2人のユーザの共通鍵を,2人以上の攻撃者による結託によって計算できてしまう.そこで,本稿では,より一般的なハッシュチェーンの構成を提案するとともに,結託攻撃への対策を加えた,新しいHCAを用いた二者間での共通鍵作成法を提案する.(著者抄録)