抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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・徳川綱吉の「生類憐みの令」として哺乳類,鳥類,魚介類および人間を対象として具体的にどのような対応がなされたのかを,古文書である「徳川実紀」の記述を中心に整理/分析。
・「生類憐みの令」では鳥類関連が72件と最も多く言及され,そのうち具体的な禁止対象としては鷹狩/放鷹および鳥類の飼育が,また推奨事項としては雛の保護と保護的飼育が記述されており,これらは近世の動物愛護へ繋がる記述であることを指摘。
・魚類では贈答品として高級食用魚を幕府高位者へ贈ることは許可され,また愛玩用としての飼育禁止も徹底していない点に言及。
・人間に関しては,捨て子の禁止,旅館または旅行中での病者と死者の扱い,収監されている犯罪者への配慮,および人身売買に関する記述等,人権への配慮を伺わせる点があることを指摘。