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J-GLOBAL ID：202002243434009636   整理番号：20A0442101

ゼラチンの高周波スパッタリングにより調製した炭素質膜の表面特性におけるVOC誘起変化

VOC-induced Changes in Surface Properties of Carbonaceous Films Prepared by Radio-frequency Sputtering of Gelatin

著者 (4件)： Sugimoto Iwao (School of Computer Science, Tokyo University of Technology) ,  Suda Yoriko (School of Computer Science, Tokyo University of Technology) ,  Muramatsu Hiroshi (School of Bioscience and Biotechnology, Tokyo University of Technology) ,  Takahashi Kazuhiko (Department of Systems Design, Faculty of Science and Engineering, Doshisha University)
資料名： e-Journal of Surface Science and Nanotechnology (Web)  (e-Journal of Surface Science and Nanotechnology (Web))
巻： 17  ページ： 32-40(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U0016A  ISSN： 1348-0391  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 一連の揮発性有機化合物(VOC)に吸着する炭素質膜を,バイオメディカルグレードのポリペプチドゼラチン結晶の高周波(rf)スパッタリングにより調製した。膜は密に充填された窒素に富むマイクロカラムで構成され,その結果,溝の少ない構造をもたらした。ゼラチンでスパッタされた水晶振動子は,VOC,特にエタノールと水の小さい誘電分子に対する高い吸着能を示した。17種類の500ppm VOCの収着容量を用いて,線形溶媒和エネルギー関係をモデル化したが,これは静電分子間相互作用により実質的に支配された。Kelvin力顕微鏡(KFM)により,ゼラチンスパッタ膜の表面帯電はVOCの曝露時間と共に増加することを明らかにした。さらに,走査プローブ顕微鏡(SPM)における動的力モード(DFM)を用いて,チップと試料表面間の相互作用力を解明した。遅延位相シフトはVOCの曝露時間と共に増加した。VOCの吸着によって誘起される相互作用力の偏りはエタノールよりもヘキサンの方が高かった。極性VOCと非極性VOCは,KFMとDFMデータを用いた主成分分析によりほぼ分離された。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： ゼラチン ,  *炭素 ,  *薄膜 ,  RFスパッタリング ,  スパッタ蒸着 ,  蒸着膜 ,  表面性状 ,  *揮発性有機化合物 ,  気固界面 ,  *吸着 ,  ポリペプチド ,  水晶振動子 ,  水分子 ,  誘電性 ,  モデリング ,  分子間相互作用 ,  静電相互作用 ,  力顕微鏡 ,  表面電荷 ,  時間依存性 ,  走査型プローブ顕微鏡 ,  電極チップ ,  極性分子 ,  無極性分子 ,  主成分分析 ,  脂肪族アルコール ,  微量天秤 ,  接触時間 ,  シクロアルカン ,  アルカン
準シソーラス用語： Kelvin力顕微鏡 ,  *VOC【化合物】 ,  吸着容量 ,  高周波スパッタリング ,  石英結晶微量天秤 ,  相互作用力 ,  走査プローブ顕微鏡 ,  *炭素膜 ,  曝露時間 ,  表面特性 ,  溶媒和エネルギー

著者キーワード (5件)： 走査型プローブ顕微鏡 ,  気-固界面 ,  スパッタ蒸着 ,  炭素質膜 ,  ゼラチン

分類 (3件)： 固-気界面一般  (CB12041H) ,  炭素とその化合物  (YB02060D) ,  脂肪族アルコール  (CF03090H)

物質索引 (4件)： エタノール ,  シクロヘキサン ,  メタノール ,  ヘキサン

引用文献 (33件)：

• [1] C. E. Kehayias, S. MacNaughton, S. Sonkusale, and C. Staii, Nanotechnology 24, 245502 (2013).
• [2] Y. Shi, K. K. Kim, A. Reina, M. Hofmann, L.-J. Li, and J. Kong, ACS Nano 4, 2689 (2010).
• [3] H. Sugimura, Y. Ishida, K. Hayashi, and O. Takai, Appl. Phys. Lett. 80, 1459 (2002).
• [4] L. Chen, X. Gu, M. J. Fasolka, J. W. Martin, and T. Nguyen, Langmuir 25, 3494 (2009).
• [5] I. Sugimoto, M. Okamoto, K. Sone, and K. Takahashi, Polym. Degrad. Stabil. 95, 929 (2010).

タイトルに関連する用語 (7件)： ゼラチン ,  高周波スパッタリング ,  調製 ,  炭素質 ,  表面特性 ,  VOC ,  誘起