抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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非反復(反復)高速ラジオバースト(FRB)に対する生成機構を提案した。それらは,中性子星(銀河ブラックホールの降着円盤)とのアキシオン星の衝突により生じる。質量m
aを有するアキシオンのコヒーレント状態としてのアキシオン星は,強磁場下で周波数m
a/2πで振動する均一電場を発生させた。場は電子をコヒーレントに振動させ,コヒーレント双極子放射(FRB)を放出する。振動が振動エネルギーの熱化によって乱されるとき,放射は停止する。従って,FRBの持続時間は熱化の時間スケールによって決定される。これは1msより短いことを示した。双極子放射の線スペクトルは熱効果により広がる。熱的に広がったスペクトルは,帯域幅δνがそれらの中心周波数ν
c:Δν∝ν
cに比例するという特徴を持っている。降着円盤は相対論的速度で周回できるので,放射はDopplerシフトする。これは,反復FRB121102における種々の中心周波数(νc=600MHz~7GHz)の存在をもたらす。一方,非反復FRBは中心周波数においてそのような多様性を示さない。それらは,運動が非相対論的である中性子星の表面から生じる。Dopplerシフトはまた,より高い周波数をもつバーストの継続時間を短くする。中性子星の磁場は降着円盤のそれらよりも強いので,非反復FRBのピーク磁束密度は,反復FRB121102のそれらよりも大きい。また,それらは,受信機の周波数範囲の全範囲をカバーし,非反復FRBの広い帯域幅をもたらす。最近発見された新しい反復FRB180814J0422+75のスペクトル特特性は,反復FRB121102の一般的解析と一致した。(翻訳著者抄録)