文献

J-GLOBAL ID：202102215156351339   整理番号：21A0649248

農業分野における気候変動影響と適応策:茨城県常総市での2019年農家アンケート調査

CLIMATE CHANGE IMPACTS AND ADAPTATIONS IN THE AGRICULTURAL SECTOR: 2019 SURVEY OF FARMERS’ PERCEPTIONS IN JOSO CITY, IBARAKI

著者 (6件)： 田村誠 (茨城大学 地球・地域環境共創機構) ,  関根滉亮 (茨城大学 大学院理工学研究科都市システム工学専攻) ,  WANG Ying (茨城大学 人文社会科学研究科文化科学専攻) ,  安原侑希 (茨城大学 教育学研究科教科教育専攻) ,  今井葉子 (東京大学 大学院工学系研究科都市工学専攻) ,  槇田容子 (国際協力機構 地球環境部)
資料名： 土木学会論文集 G(環境)(Web)  (環境工学研究論文集(Web))
巻： 76  号： 5  ページ： I_121-I_127(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0108A  ISSN： 2185-6648  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿は,2019年12月に茨城県常総市の農業従事者を対象に実施したアンケート調査から,農業分野における気候変動影響と適応策の現状と課題を議論する.その際には,空間情報解析と統計解析を組み合わせて考察する. 調査の結果,8割以上の農家が収量低下,生育不良,病虫害などの天候被害の経験を有しており,その要因に高温,多雨等を挙げていた.実践中の適応策には農薬,防除,水やりの変更等の順に回答が多く,将来的な適応策には栽培品種の変更,栽培時期の変更,作物転換も視野に入れた回答が見られた.さらに,こうした適応実践には被害経験の有無,気候変動の実感,適応の認知等の複数要因が関与していることが明らかとなった.(著者抄録)

シソーラス用語： 環境順応 ,  *地球温暖化 ,  茨城県 ,  農民 ,  アンケート ,  *災害対策 ,  気象災害 ,  *植物被害 ,  意識調査 ,  面接調査 ,  統計解析 ,  農作物 ,  作物収量
準シソーラス用語： *温暖化対策 ,  気候変動適応 ,  常総市 ,  *農作物被害

著者キーワード (5件)： climate change ,  agriculture ,  farmer ,  perception ,  adaptation

分類 (2件)： 気候学,気候変動  (DC05140T) ,  農業経済,農業経営  (FB01020L)

引用文献 (14件)：

• 1) 田村誠:常総市の農業への気候変動と適応策に関する意識調査, 令和元年度国民参加による気候変動情報収集・分析委託業務(茨城県)成果報告書, 2020年3月, 2020.
• 2) 環境省:気候変動の影響に関するアンケート結果について(Webアンケート), https://www.env.go.jp/council/06earth/y0616-08/ref03_1.pdf, 2015.
• 3) 気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT):アンケート調査実施時の参考資料, https://adaptation-platform.nies.go.jp/jichitai/support/reference.html, 2020.
• 4) Sugiura, T., Sumida, H., Yokoyama, S. and Ono, H. : Overview of recent effects of global warming on agricultural production in Japan. Japan Agricultural Research Quarterly, 46(1), 7-13, 2012.
• 5) 農林水産省:地球温暖化影響調査レポート 10, 2018.

タイトルに関連する用語 (7件)： 農業 ,  気候変動影響 ,  適応 ,  茨城 ,  常総市 ,  農家 ,  アンケート調査