抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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構造材料に必要な強度を考慮するとき,最初の要求は静的荷重の下で永久に応力を保持する能力である。カーボンニュートラルを達成するためには,無駄のない極端な設計が必要である。準静的歪速度での一軸引張試験の結果から材料の歪速度依存性を除去することによって流れ応力を評価することが重要である。本研究では,ばね用冷延リン青銅板(JIS-C5210-H)の非熱的応力成分(ひずみ速度に依存しない応力)を,応力緩和試験とカーブフィッティングによる外挿法により評価した。準静的ひずみ速度での一軸引張試験で観測された0.2%耐力の約90%が非熱的応力成分であることがわかった。また,熱応力成分(歪速度に依存する応力)は約10%を占め,一般に無視できないこともわかった。したがって,非熱的応力成分の評価は,構造材料の静的強度を評価する直接法の一つとして有効であることが示唆されている。(翻訳著者抄録)