TRHEPD(Total Reflection High Energy Positron Diffraction)法で明らかになった非対称TiO2(110)(1x2)構造の密度汎関数計算法を行い,非対称構造化する原因を調べた。対称TiO2(110)(1x2)に較べて,ユニットセル当たり,0.2eVエネルギーが安定化していた。状態密度を調べると,対称構造では,状態密度がFermiレベル(EF)を横切っていたが,非対称構造になることで,EFに擬ギャップが生じ,バンドギャップ内にTi3+に由来する準位があらわれた。当日は安定化の機構についてさら議論できればと思っている。(著者抄録)